KAT-TUN、MAN WITH A MISSION、ハンバート ハンバート、崎山蒼志、GReeeeN……9月8日リリースより新譜5作をレビュー

ハンバート ハンバート『FOLK 3』

 フォーク、カントリー、ブルーグラスなどに根差した音楽性、市井の人々の暮らしや感情の機微を描き出す歌によって、音楽ファンはもちろん、数多くのミュージシャンやクリエイターからも支持されているハンバート ハンバート。デビュー20周年を記念した本作『FOLK 3』は、メンバーの佐野遊穂、佐藤良成の演奏だけで構成されたシリーズの第3弾。「どんなときも。」(槇原敬之)、「どうにかなるさ」(かまやつひろし)などのカバー曲とオリジナル曲を交えながら、叙情的にしてノスタルジックな日本のポップスの魅力をたっぷりと味わえる。真ん中にあるのはやはり、二人の歌。切なさや諦念を滲ませつつも、どこかカラッと明るい雰囲気を感じさせるボーカル/ハーモニーの豊かさこそが、本作の最大の魅力だろう。(森)

ハンバート ハンバート "どこにいてもおなじさ" (Official Music Video)
GReeeeN『アカリ』

 リリースラッシュが続くGReeeeNの最新シングルは、現在放映中の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)の主題歌。勇敢なドラムマーチから始まり、ピアノやホーンが鳴り渡るサビへの展開は、聴く者すべてを鼓舞するように力強く、そして鮮やか。ゴスペル調のメロディアスなテーマとラップの融合という、緩急をつけた構成も清々しく、“人は誰もがヒーローになれる”というメッセージをストレートに表現した。彼らがTBSのドラマ主題歌を担当するのは、「キセキ」を提供した『ROOKIES』(2008年)以来約13年ぶりだが、今作もまたバンドの代表曲として聴き継がれていくにふさわしい出来栄え。コロナ禍の今、がんばっているすべての人に捧げるGReeeeNらしい応援歌だ。(渡部)

GReeeeN / アカリ 【TBS系 日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』主題歌】

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