俳優 細田佳央太に聞く、今オススメの音楽 ドラムをきっかけに芽生えた“楽器の音”への興味

俳優 細田佳央太に聞く、オススメの音楽

 音楽、映画、テック、ブックの4カテゴリのサイトを展開する総合カルチャーサイト・リアルサウンド。連載企画「One of Recommend」では、各分野で活躍する著名人に今オススメの音楽、映画、ゲーム、本などについて紹介してもらう。今回は、現在公開中の映画『子供はわかってあげない』はじめ、映画『町田くんの世界』や日曜劇場『ドラゴン桜』など話題作での演技で脚光を浴びる注目俳優・細田佳央太に「音楽」についてインタビュー。好きな音楽のテイストからこれから詳しくなりたいジャンルまで貴重な音楽トークをお届けする。(編集部)【インタビュー最後にオリジナル動画あり】

ポケモンBGM、ミセスのインスト……歌詞がない音楽の面白さ

ーー普段音楽は聴きますか?

細田:めちゃくちゃ聴きます。まだ保育園に通っていたくらいの時から母がカラオケ好きで。僕は苦手だったんですけど連れられて行く機会が多かったので、最初はカラオケをとおして音楽にふれていました。

ーー幼い頃はどういった音楽を聴いていましたか?

細田:僕が好きで聴いていたのはアニメのオープニングとかだったりするんですけど、母が大塚愛さんの「さくらんぼ」やhitomiさんの「LOVE 2000」などを歌っていた影響で、自分の年代のものではないですけど、そういった音楽は聴きなじみがあります。

ーー自発的に音楽を聴くようになったのはどのくらいの時期ですか?

細田:たぶん、小学校2~3年生くらいだと思います。音楽番組を見て、どのアーティストというよりは「この曲いいな」といったきっかけだと思うのですが、そこから人に「この曲なんていうタイトルなの?」と聞いて教えてもらって、ひたすらリピートして聴くということはしていましたね。

ーーその頃一番お気に入りだった音楽は?

細田:嵐さんの曲は特に好きでした。一番聴いていたのは「サクラ咲ケ」だったかと思います。

ーー好きになる曲に特徴や共通点はありますか。

細田:基本的には明るめでアップテンポな曲調が好きです。高校生になってからは歌詞がいいなと思う曲を好きになることが多かったですね。

ーーでは今のお気に入りの曲は?

細田:ポケモン(『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』)のゲームの作中に流れているBGMなんですけど、「209番道路(209ばんどうろ)」というBGMがあって、それにすごくハマってます。めちゃくちゃ聴いてますね。

ーー意外なところから来ましたね(笑)。

細田:そうですよね(笑)。最近は歌詞のない音楽が気になっています。僕、Mrs. GREEN APPLE(ミセス)さんってアーティストもすごく好きなんですけど、歌詞がない状態、楽器の演奏だけのバージョンを聴いたりしていて。

ーーそれはなにかきっかけがあったんですか?

細田:ミセスさんの「ロマンチシズム」って曲を聴いていた時に、曲の最後のほうでギターソロが目立つようなところがあって。それをちゃんと聴きたいなと思って、アルバムでその楽器だけのところを聴き始めたら、「あ、歌詞がなくてもすごくいい。素敵な曲だな」「歌詞がなくてもこういう楽しみ方があるんだな」ということに最近気づけたんです。

ーー“楽器がどう鳴っているか”に興味があるんですね。

細田:ありますね。それこそ4月に『ハンサムライブ』(細田の所属する芸能事務所・アミューズの若手俳優が一堂に会し、ファンへの感謝を伝えるイベントのこと。今年は『Amuse Presents SUPER HANDSOME LIVE 2021"OVER THE RAINBOW"』というタイトルで実施された)というイベントに出させていただいたんですけど、それで初めてドラムをさわって。いろんな音楽を聴く時もドラムの音を重点的に聴いたりしたのでその影響もあるのかなと思っています。

ーーちなみに「209番道路」は、どういう時によく聴くんですか?

細田:朝ですね。電車移動の時とか。自分の中では“寝る時用”みたいな感じです。

ーーそれは自分がゲームの中に入る感覚? リラックスする感覚?

細田:リラックスですね。本当にきれいな音楽なので、すごく好きなんです。控え室で待っている時とかにも聴いています。

ーー今後詳しくなりたい音楽ジャンルはありますか?

細田:ジャズ系は掘ってみたいです。まだあんまり聴いたことはないんですけど、現場で話す同級生の子が好きだったりするので、そういうまだ聴いたことないけど人が好きで聴いてるものは興味があります。ジャズ系、聴いてみたいですね。

ーーでは最後に、8月公開の映画『子供はわかってあげない』について一言お願いします。

細田:本当にいろんな年代の層の方々に刺さる作品だと思ってます。なにかこの映画を見て感じることだったり、それこそ(登場人物の)朔田さんともじくんのやりとりだったり、朔田さんとお父さんの関係だったり、そういうやりとりに救われた、とか、すごく温かくなったっていうふうに思っていただけたらうれしいです。

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