香取慎吾、再会した大下容子アナとの間に流れた懐かしい時間 胸を張り生きてきた4年分の思いを感じて
香取慎吾が、8月12日放送の『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)に出演した。香取と大下アナが並んでテレビ画面に映るのは4年ぶり。この2人といえば、2001年から2017年まで『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)でタッグを組み、約16年間楽しい時間をお茶の間に届けてくれたコンビだ。
アイドルの香取×テレビ朝日アナウンサーの大下、2人が織りなす情報バラエティ番組の空気は、実に絶妙だった。かしこまり過ぎず、それでいてふざけ過ぎず……誠実で和やかな時間がとても心地よかった。
「さっき大下さんにチョコレートもらっちゃった!」、バレンタインデーが近づいた『スマステ』のオンエアでは、そう可愛く報告していた香取の姿を思い出す。また、草なぎ剛を始め、香取に縁深いゲストが登場した際には、まるで息子の友だちが家に遊びに来たときの母のごとく、優しい眼差しで見守ってきた大下アナ。それは、どこか長年香取を応援してきたNAKAMAとも重なって見えた。
「香取さんとはまた、新しい地図でお会いできたらうれしいな、と思いますし、そうなるようにしゃんと胸を張って生きていきたいと思います」
大下アナは『SmaSTATION!!』の最終回を受けて、そう公式HPでコメントしていた(※1)。香取と過ごした日々を「宝物のような16年間」とも。そして「私は、これからも香取さんをずっとずっと応援していきたいと思っています」と締めくくられていたコメントは、ファンレターのようでもあった。
そんな分岐点から4年。再び香取と大下アナの道が交差したのだ。スタジオに香取を迎えて「お久しぶりです」と声をかけた大下アナの目元が思わず潤む。その胸いっぱいになる感覚は、きっと多くの視聴者と同じだったに違いない。
「後ろに東京タワーもありますよ」と『SmaSTATION!!』を彷彿とさせるアングルに喜びを隠せない。「本当はもっとこう、近づきたいな」と最終回でハグした2人の間には、今では大きなアクリル板があるのがもどかしい。この4年で多くのことが変わった。だが、あの頃と同じように穏やかに語らい、お互いにサポートしながら番組を進めていく姿を見ていると、大きな変化を経てもすぐに戻れる時間があるのだと思えた。
それができるのも、それぞれの道で「しゃんと胸を張って生きて」きたからこそ。香取は、慣れない環境の中でもがきながらも、楽しむことを忘れずにひた走ってきた。大下アナも、そんな香取の映画や個展、舞台などをしっかりチェックしてきたのだと明かされた。
コロナ禍を含めてこの4年について問われた香取は「貴重な4年間だったんですけど、全部がプラスとは言えないかな」と率直な思いも飛び出した。それでも諦めずに歩み続けたことで、こうしてまた大下アナとの共演が叶った喜びを述べる。
思い返せば香取には、こうした“また会いたい人”がたくさんいる。それは、彼が務めていた番組の多くが、長い期間愛された番組ばかりだったからかもしれない。時間を共有した思い出が共演者にも、そして同時に視聴者にも刻まれている。香取が思い出の人と再会を果たすたびに、私たちも一緒にその懐かしい時間へと誘われるのだ。