稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾、青木源太アナとグループ時代を楽しく回想 8月の『ななにー』はハプニング満載の回に
稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による毎月第1日曜日にオンエアされるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA、※以下『ななにー』)#41が、8月1日に放送された。コロナ禍の中、今月も感染症予防対策を取りながらゲストたちとのトークを中心とした7.2時間の放送。生放送ならではのハプニングも飛び出すなど、マスク越しにも笑顔があふれる回となった。
最初に登場したゲストは、熱烈なジャニーズファンとして知られているフリーアナウンサーの青木源太。写真集をはじめ、雑誌や番組での発言を踏まえて、3人に関するクイズを出題する「ななにーセンター試験」を行なった。
「そんなに詳しいんですか? 本当? 写真集とか流石に見てないでしょ?」と尋ねる香取にも「見てます見てます。私が小5のときに買った写真集から(問題を作りました)」と筋金入りのファンっぷりを披露して笑いを誘う。さらに『ななにー』制作陣の中に『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に携わっていたスタッフらがいることから、問題作りも大いに盛り上がったと嬉しそうに語る。
早速、2002年の『SMAP×SMAP』エンディングトークからの出題。「好きなだけ時間を止められるとしたら何をする?」と聞かれた草なぎが何と答えたか、という問題が出されると、香取が「時間は止められない」と答えて見事正解。「俺より俺をわかってるよ」と感心する草なぎに、「それはそうさ」と答える香取の姿を見て、この“しんつよ感が見たかったのだ”と微笑む青木アナ。その、してやったりな表情に「目が怖い(笑)」とイジる香取の姿も、長年のファンとふれあっているようで微笑ましい。
また、稲垣に関する問題では、1992年発行のSMAP写真集『少年紀』より「好きになっちゃうと100℃超えて120℃くらいになっちゃう」という初々しい発言がピックアップされる。「これは?」と香取からツッコまれ、照れくささでいっぱいになった稲垣は「なんか……吾郎! (もっと)あるだろ!」と、かつての自分にツッコミを入れずにはいられない。
なかでも驚かされたのは、同写真集で香取が「将来もこの世界にいられたらいいなと思う。歌か踊りか演技か“お笑い”か“しゃべり”かってところで」と話していたということだ。歌番組が次々と終了し、その活動の場がなくなっていったデビュー当時。ジャニーズのデビューシングルは初登場1位が当たり前の中、SMAPはそれを達成できずに悔しい思いをした。
それでもアイドルの在り方をアップデートしながら、活動を続けてきたSMAP。その環境で、当時15歳と最年少の香取がこれほど現実的に先を見つめていたこと、そしてそのとおりの将来になっているという点に、「さすがスーパービジネスアイドル」と草なぎのみならず誰もがそのプロ意識に圧倒させられた瞬間だった。
コントの衣装を着ながら「“なぜこんなことに……”と思っていた」と話しながらも、多くの人に笑ってもらえたことに「楽しかったよね」と思い出しながら話す3人。元気を届けていく、というアイドルの本質を守りながら、時代の変化と共に進化を遂げていった彼らの軌跡を感じることができた。
そんな彼らの歩みを長年見守ってきた柴田理恵、久本雅美との「お久しぶりトーク」では、まだ幼かった稲垣が柴田に対して「床上手だよね」と爆弾発言をしていた話題が飛び出す場面も。当時コントで柴田がルパン三世の峰不二子役を務めていたことから、「やらしい目で見てた」とサラッと受け答える稲垣に、スタジオは笑いに包まれる。また、稲垣がシャワー浴びる姿を、中居正広によるイタズラで一瞬見てしまったと話す久本については、「(床上手ではなく)おしゃべり上手」と返すテンポのよいトークが繰り広げられた。
もちろん「歌か踊りか演技かお笑いかしゃべりか」の“演技”での活躍も香取の予想した通りになっている。映画『凪待ち』で香取とタッグを組んだ白石和彌監督が登場すると、「今後3人でそれぞれ映画を撮るならどんな役?」という質問に注目が集まる。
稲垣に対しては「コミカルな吾郎さんを演出したい」と“ミスの多い詐欺師”をリクエスト。草なぎに対しては「アメコミ感のあるヒーロー」だと語る。草なぎ×ヒーローといえば、かつて『SMAP×SMAP』の「はじめてのSMAP 5人旅」で見せたスパイダーマンのマスクを被ってハシャぐ姿をつい思い出してしまうが、コミカルながらも「渋い感じの」というから興味深い。
そして『凪待ち』で香取に対して影のある役を演出した白石監督は「やったようでやりきれてないんじゃないか」と“訳ありの元ボクサー”という役柄で撮ってみたいと語る。勝負の世界でうまくいかなかった、という過去を持つ役の設定に関して「ガチガチに体を絞って……」と話すと、食べることが大好きな香取は「それは無理です〜」と笑ってみせる。いずれも3人の持ち味を活かしながら、白石監督ならではの視点で新境地を切り開く作品になりそうだ。ぜひ制作することが決定している映画『クソ野郎と美しき世界』の第2弾として、実現してくれないだろうか。