アンジュルム リーダー竹内朱莉から見た新メンバーの特徴は? 川名凜、松本わかな、為永幸音の加入で生まれる新たな化学反応
新メンバーの加入で橋迫鈴が覚醒?
ーー普段の姿はどうですか? 3人が先輩メンバーと接するとき、「素を出せているな」と感じますか?
竹内:まだ完全ではないでしょうけど、徐々にリラックスできてきているんじゃないかなと思いますね。
ーー以前、「アンジュルムには、最初おとなしかった子でもどんどん強烈キャラになっていく風土がある」というお話を伺いましたが、それで言うとこの3人はまだ初期段階くらい?
竹内:初期段階から1個、殻を破ったくらいですかね。全員で一緒のお仕事がまだ少ないというのもあるんですけど、アンジュルムはけっこうプライベートで遊びに行くことの多いグループなので、本来であればそういうことを経て自然とさらけ出されていくんですけども。
ーーコロナ禍ではそれも難しいですもんね。
竹内:そうなんです。でも、加入当初と比べたらだいぶ(キャラが)わかってきましたよ。
為永:対面でお話しする分にはだいぶ慣れてきたんですけど、LINEとかはまだ緊張します。
竹内:たしかに、アンジュルムのグループLINEに3人とも全然入ってこないもんね。
為永:どう入ったらいいのかわからなくて(笑)。
竹内:まあ、私たちもふざけた話しかしてないんですけど(笑)。
川名:私は、話す機会の多い橋迫さんとかに対しては素でいられるんですけど、あまりお話をする機会が多くない先輩にはまだ緊張しちゃいます。
松本:私もまだ緊張しますね……。ただ、この前『ハロコン』帰りの新幹線で上國料(萌衣)さんとお隣だったので、好きな映画の話とかができました。あと、佐々木(莉佳子)さんともリハーサル帰りの電車で少しお話ししたりとか。そういうきっかけが今後も増えていったらいいなと思っています。
ーーそういう感じなんですね。今日のインタビューでは、メンバー間のジェネレーションギャップについても伺いたかったんですけど、それを感じる機会もまだあまりないですか?
竹内:いや、けっこうありますよ(笑)。一番びっくりしたのは、わかなちゃんが『ごくせん』(日本テレビ系)を知らなかったことです。
松本:タイトルは知っていたんですけど、実際に観たことはなくて……。
竹内:私たち世代にとっては必修科目みたいなものなんで(笑)。わかなちゃんと鈴ちゃんにまったく通じなかったので、衝撃を受けましたね。
松本:あと、楽屋でメイクしているときに音楽を流していることが多いんですけど、そこでも私は知らない曲が多くて。「わかなちゃん、これ知ってる?」と言われて「知らないです」と答えると「ええーっ!」って驚かれることがよくありますね。
ーーそうやって、わざとジェネレーションギャップを面白がっている先輩がいるということですね(笑)。
松本:はい(笑)。
竹内:ここまで年齢差のあるメンバーは今までいなかったので。私とわかなちゃんが10歳差なんですけど、グループ史上一番離れているんですよ。
ーー年齢の話で言うと、為永さんと川名さんにとっては橋迫さんが“年下の先輩”に当たりますよね。何か意識することはありますか?
為永:いや、あまりないですね。“だいたい同年代”くらいの感覚でいますし、橋迫さんは研修生時代からの先輩でもありますし。
川名:私の場合は“年下の先輩”という存在は人生で初めての関係性ですけど、あまり意識はしていないですね。パフォーマンスのことなどをたくさん教えてくださるので、「すごく頼れる先輩だな」というふうにしか思っていないというか。年齢のことはまったく気にならないです。
竹内:後輩ができたことで、鈴ちゃんはすごくしゃべるようになりましたね。悪ガキ度がマックスに達しました(笑)。下に弟が2人いるので、たぶん下の子たちと接するほうが得意なんだと思うんです。もともと人見知りでもありますし、1人加入で同期がいないこともあって、今まではずっと物静かな感じだったんですけど。ただ、「この子はいつかとんでもない悪ガキになるんだろうな」とは思っていました(笑)。以前からその片鱗は見せていたので。
ーー3人の加入がきっかけで覚醒したと。
川名・為永・松本:あははは(笑)。
竹内:本人は「そんなことないです!」って言ってますけど、周りから見たら確実に覚醒してますね。
“家族以上”のグループに
ーーでは、3人の「今後グループ内でこういう役割を担っていきたい」という将来像についても教えてください。
為永:私は「アンジュルムをたくさんの人に知ってほしい」という気持ちが強いので、“広報力”をつけたいです。しゃべりや文章が苦手な部分はあるんですけど、そこを克服して広報のポジションを確立していきたい。アンジュルムの魅力を自分ではわかっているつもりなので、それをちゃんと言葉にできる人になって広めていきたいです。
川名:アンジュルムは個性の強いメンバーが多いので、私は自分らしさをもっと打ち出していきたいです。ちゃんと“アンジュルムの10分の1”になれるように。最終的には、お客さんがパッと見たときに「あの子、誰?」と気になって、そこからアンジュルムに興味を持ってもらえるような存在になっていけたらいいなと思っています。
松本:私はグループ最年少なんですけど、パフォーマンスをする上では「本当に最年少なの?」と思われるようでいたいなと思います。でも普段の姿は逆に最年少らしくありたいというか、今は「しっかりしてるね」と言っていただくことが多いので、ちょっと堅いイメージもあるのかなって。もうちょっと年齢相応の親しみやすい部分も出しつつ、パフォーマンスでは年齢を感じさせないカッコいい人になりたいなっていうのが目標です。
ーー皆さん明確な理想像をお持ちなんですね。ちなみにですけど、アンジュルムにはちょっとクセのある特技をお持ちの先輩方がいらっしゃいますよね。それこそ書道師範の方がいたり、ーーマグロを解体する方もいたり(笑)。そういう特殊能力への興味はありますか?
為永:興味はあります! 資格とかを持っていたらインパクトがあると思いますし。私、川村(文乃)さんが女性初の1級マグロ解体師に合格されたことをきっかけに、資格についていろいろ調べたんですよ。そのなかで興味が湧いたのは、パーソナルトレーナーの資格です。筋トレが趣味なもので、ゆくゆくはジム経営とかもできたらなって。
松本:私は特になくて……。ただ資格で言ったら、高瀬(くるみ/BEYOOOOONDS)さんが持っている野菜ソムリエにはちょっと憧れがあります。料理が好きなので。
川名:実は私、まさに何か資格を取りたいなと思っていて、最近本を買って勉強し始めたんです。
ーーちなみにどんな本を?
川名:危険物取扱者の乙4(乙種第4類)というものなんですけど。ガソリンとか油とかを扱う資格で……それはべつに芸能活動につなげようという目的ではなくて、目標に向かって何かを成し遂げることで自分に自信をつけたいんです。それで手始めに。
ーー手始めに危険物を取り扱ってみようと(笑)。
川名:取るのが比較的簡単だと聞いたもので(笑)。
ーーでは最後に、「今後アンジュルムをこんなグループにしていきたい」という思いを聞かせてください。
為永:今のアンジュルムは家族のようなグループなので、それを家族以上のものにしていきたいです。これまで以上に唯一無二のグループになっていきたいですね。
川名:ファン以外の方にも興味を持ってもらえるような、特徴のあるグループにしていきたいです。今も十分特徴的だとは思うんですけど(笑)、さらに目を引くような、パッと見て「なんだこのグループ?」って思われるくらいインパクトのある存在になれたら素敵だなと思います。
松本:私が13歳で竹内さんが23歳と、グループ内で年齢差があるので、応援してくださる方の年齢層も広げていきたいです。小さい子からおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い年代の人から好きになってもらえるグループにしていけたらいいなと思います。
竹内:私としては、明確に「こういうグループにしていこう」というのはないんです。新しいメンバーが入るたびに想像もしなかったような形になっていく、その化学反応が面白いので。これからまたオーディションも開かれますし、“行き当たりばったり”と言うと言葉は悪いですけど、変に「こういうふうに」とは決めつけず、そのときそのときで思いもよらぬ変化を遂げた姿を楽しんでいけたらいいかなと思っています。