SixTONES、Kis-My-Ft2、SPYAIR、Who-Ya Extended……8月11日リリースより新譜4作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は8月11日リリース作品より、SixTONES『マスカラ』、Kis-My-Ft2『BEST of Kis-My-Ft2』、SPYAIR『BEST OF THE BEST』、Who-Ya Extended『Icy Ivy』の4作品をピックアップした。(編集部)

 SixTONESから約半年ぶりにシングルが到着した。タイトル曲「マスカラ」はKing Gnu/millennium paradeの常田大希から楽曲提供を受けたことでも話題の1曲。ラテンミュージュックを思わせるアコースティックなギターリフのリードで始まり、打ち込みのビートとともに徐々に熱量を高めていきながら、メロディアスで官能的なサビへと流れていく展開がいつになく大人のムード。性急に言葉を重ねていく歌詞が、“失恋”のやるせなさと未練を浮かび上がらせる。一転、ボカロP・くじらが手がけたカップリング曲「フィギュア」では、シティポップ的なアプローチに挑戦。気鋭のクリエイターによる楽曲も、自分たちの色に染め上げる、グループとしての表現力の高さが光る作品となった。(渡部)

SixTONES – マスカラ[YouTube Ver.]

 Kis-My-Ft2がデビュー10周年を記念してベストアルバム『BEST of Kis-My-Ft2』をリリース。2011年8月10日に発売された「Everybody Go」に始まり、最新シングル「Luv Bias」までのシングル34曲とMV47曲、ライブ映像28曲を取りまとめたボリューミーな内容となっており、ほかにファン投票で選ばれた楽曲も収録する。このうち、10周年記念作品として制作された新曲「A10TION」は、ファンファーレ調のイントロから始まる祝祭感満載のナンバー。〈振り返ればどんなにたくさんの愛 注がれただろう?〉〈溢れる笑顔やその声が 僕らの道しるべ〉とファンへの感謝が素直に綴られた歌詞が、10年の軌跡を物語る。グループとしても円熟期を迎えた彼らのこれまでの歩みを堪能できる、集大成的な1作と言っていいだろう。(渡部)

Kis-My-Ft2 / 「A10TION」Official MV(from「BEST of Kis-My-Ft2」)

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