堂本光一&生田斗真インスタ開設、Kis-My-Ft2サブスク解禁……中堅以降のジャニーズ、デジタル進出がもたらす変化

Kis-My-Ft2のサブスク解禁はどのような変化をもたらすのか

 ジャニーズでのサブスク解禁と言えば、嵐が2019年に全シングルを、昨年2月にオリジナルアルバム全16タイトル、さらに今年7月にはDVD・Blu-ray『アラフェス2020 at 国立競技場』の発売を記念して、カップリングベスト盤『ウラ嵐BEST』が配信された。これにより、嵐のほぼ全楽曲をサブスクで聴けるようになった。

 ジャニーズのSNS進出は次第に広がっているように見えるが、サブスクとなるとまだ数は多くない。

 2020年に堂本剛(ENDRECHERI)、2021年6月に堂本光一のソロ楽曲が解禁になった以外は、KAT-TUNが2021年3月に発売したシングル「Roar」と配信限定カップリング曲「Flashback」のみだ。

 そこにKis-My-Ft2がデビュー10周年記念日の8月10日にLINE MUSICのみで、期間限定ではあるが配信が決定した。解禁されるのは全シングル曲とベストアルバム『BEST of Kis-My-Ft2』の収録曲を含めた全66曲だ。これまでYouTubeでのMV公開などはしてきたが、サブスクで楽曲が気軽に聴けるようになるのは大きい。ジャニーズのファンなら感じたことはないだろうか。大型音楽番組に出演したあと、友人や知人が「歌っていた楽曲が気になる」と言ってくれたにも関わらず、すぐにフルで聴いてもらえない口惜しさを。

 段階を追ってサブスク解禁しているのは間違いないが、法則性があるのだとしたら、周年ということだろうか。嵐は20周年、KAT-TUNは15周年、Kis-My-Ft2は10周年だ。となると、Sexy Zoneが11月(結成は9月)に、A.B.C-Zは来年10月に10周年。また、NEWSが2023年に、関ジャニ∞が2024年に20周年を迎える。次はどのグループが、どのようなタイミングでサブスク公開になるのか楽しみだ。

 ジャニーズのアイドルは親しみやすさもあるが、まだどこか遠い存在で、手が届かない近寄りがたさを感じさせる。今の時代においても、ネットで目に触れる機会が少なかったということがひとつの理由だろう。それがデジタルへの進出において、より親近感が持てる存在へと変容しつつあるのではないか。もっと身近に彼らの様子を目にしたり声が聞こえることができるようになったのなら、ファンもまた新たな魅力にとらわれることになるのかもしれない。

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