日向坂46 佐々木久美×東野幸治、高本彩花×麒麟 川島明、齊藤京子×ヒコロヒー……メンバー×芸人タッグに見えるグループの強み

 冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)をホームグラウンドに、日向坂46のメンバーが他番組で活躍する姿はすっかりお馴染みの光景となった。最近はレギュラー出演するメンバーも多数おり、中でも「日向坂46×芸人」という組み合わせが番組を盛り上げる要素として一役買っている。

 麒麟の川島明がMCを務める朝の帯番組『ラヴィット!』(TBS系)には、今年3月から日向坂46メンバーがラヴィット!ファミリーとしてレギュラー出演している。『ラヴィット!』は『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で春日俊彰が「本格的な大喜利番組」と話すほどに、朝の情報番組の顔をしたゴリゴリのバラエティ番組。川島からの投げかけにどんなコメントを返すかがポイントになってくる。

 加藤史帆はセンターを務めるシングル『君しか勝たん』の発売週まで2カ月間、多忙を極める中レギュラーとしてグループの先陣を切った。『CanCam』の女性誌モデルとしても活躍する加藤はファッションコーナーでその知識とセンスをフルに発揮。時には初めての食レポや料理コーナーといった生放送の洗礼も浴びている。『CDTV ライブ! ライブ!』(TBS系)にて「君しか勝たん」を披露した際には、ラヴィットポーズを計3回決めた。その番組愛がスタッフにも伝わったのか、番組卒業時には2カ月間の出演を振り返るVTRが作成され、加藤が涙を見せるほどに温かな卒業式となった。MCを担当する『シブヤノオト』(NHK総合)での共演を機に、さらに打ち解けた川島は加藤に「心強いメンバーでした」とコメントしている。

 加藤からレギュラーのバトンを受け取ったのは、同じ茶髪でネコ目の高本彩花。「そういうことできる人間じゃない」と弱音を吐いていた高本だったが、加藤とは違った方向性で番組にハマることとなる。食レポではタブーな「あったかい」とコメントし、「『男のプッチンプリン』は何味?」という問題に「タンパク質」と答えて“言ってない顔”を決め込む。徐々に番組もボケ解答が出来る子という認識となり、川島はもちろん高本の笑顔を引き出すカメラマンとのコンビネーションも抜群になってくる。高本の「H&Mの文字を見ると入って行っちゃいます、体が勝手に」のコメントに川島が「ちょっと禁断症状が出ちゃってますね」と返し、それを若槻千夏が天丼していた回は、最も歯車が噛み合っていた瞬間である。

 高本は7月27日をもってラヴィット!ファミリーを卒業。驚くのは川島がInstagramに投稿しているハッシュタグ大喜利に高本のネタが投稿されたことだ。その投稿のほとんどが川島の芸人仲間であり、ましてやアイドルが登場するのは初。高本がブログで明かしている「川島さんのハッシュタグ大喜利が大好きだというお話もしたりしました。」というのがきっかけにありそうだが、以前筆者が川島にインタビューした際「僕の人選のひとつで、まずこのタグに載せる人は怒らない人たちなんですよ」と話していたことも当てはまる(※1)。それはこの2カ月間での活躍からも明らかであり、実際投稿にはアイドルを扱う上で絶妙なラインかつ川島のセンスが光るハッシュタグが並んでいる。ラストの「またラヴィット遊びにきてね」は川島の優しさが滲む見事なオチである。

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