aespa、NCT、EXOらSMエンターテインメント所属アーティストの楽曲に登場 「KWANGYA」の謎を紐解く
『SM Congress 2021』でSMエンタ総括プロデューサー イ・スマン氏は、「以前はSMP(SM Music Performance=SMエンタらしい楽曲とパフォーマンスが融合したスタイル)があったが、これからはSMCUという名前で世界観を広げ、我々のユニバースを新しい形式で見せるジャンルをCAWMAN(Cartoon、Animation、Web-Toon、Motion Graphic、Avatar、Novelの頭文字から)とする。SMPの進化版であるCAWMANを本格的に実現させるのがaespaだ。CAWMANというジャンルでエピソードを作り、ハリウッドで映画化の話も進めている」とも述べている。
日本でもLDHが次世代総合エンタテインメントプロジェクトとして、Jr.EXILE世代のアーティストとさまざまなコンテンツが次元やジャンルを超えて共存する「BATTLE OF TOKYO」を本格化させた。コロナ禍のエンタテインメントの進化として、日韓のエンタメ界で大きな影響力を持つ両社の思惑は図らずも「SYNK」しているのかもしれない。
NCT DREAMが6月28日にリリースしたリパッケージアルバム『Hello Future』のタイトル曲にも、「僕の未来に伝えてくれ 世界中とあのKWANGYAの上に 後悔なく愛したと言うよ」という歌詞が見られた。
また、『SM Congress 2021』で公開された「SMCU the Origin」コンセプト映像は、「昔KWANGYAがあった その向こうにKOSMOが存在した」というナレーションから始まっているが、この「KOSMO」という言葉も、aespa、NCT Uの歌詞に登場しているので、今後のSMCUのキーワードになりそうだ。
『SM Congress 2021』には、SMCUを担うNCTとaespaも登場。イ・スマン氏とのトークショーの中でaespaのメンバー・KARINAは、「aespaとæ-aespaがKWANGYAで冒険をし、どのようにBlack Mambaと戦うか、気になる方も多いと思います。年内にシーズン1の残りのエピソードをお見せする予定です」と発言。次なるKWANGYAの展開を提示した。
同トークショーでNCTは、アメリカを中心に活動するNCTの新グループ・NCT Hollywoodメンバーを選ぶオーディション番組を米MGMと共同で制作することにも言及した。また、NCTメンバー・DOYOUNGによると、さらなる拡張があるのかないのか不明ではあるが、NCT 2021での活動が行われるという。そしてMARKは、「ベールに包まれたNCTの世界観がしっかりと理解できるコンテンツも準備しています。もうすぐKWANGYAで会いましょう!」という言葉でコーナーを締めくくった。
そして7月14日に公開されたKANGTAの「FreeTo Fly 2021」MVでは、ついにaespaのWINTERとNCTのSUNGCHANがKWANGYAで出会った! この先のストーリが気になるところだ。
SMエンタは、「KWANGYA」、「SMCU」、そして「SMCT(SM Culture Technology)」という言葉の商標登録を出願済。ソウルの新社屋「KWANGYA」から、これからどんなコンテンツが生み出されて行くのか期待したい。
※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2155841
■坂本ゆかり
レコード会社の制作・宣伝、Webメディアの編集長を経てライターに。女性誌、韓流誌、Webなどで主にアーティストのインタビューを担当。