SuperM、NCT-Hollywood……米企業とタッグ組むグループも 新たな展望見据えるK-POP、アメリカでの成功の鍵は?

 韓国の大衆音楽は、今や世界中で世代を問わず愛される“K-POP”となった。Billboardやグラミーといったアメリカでも最も権威のある音楽チャートや音楽賞においても、K-POPアーティストたちの名前を目にするのは珍しいことではなくなっている。近隣のアジア圏で獲得してきた人気を、遠く離れたヨーロッパやアメリカでも拡大させるチャンスが巡ってきているのである。

 デビュー初期の2014年に、ロサンゼルスの小さなクラブハウスで『SHOW & PROVE Concert』と称したアメリカでの初ショーケースを行い、徐々に人気の範囲を文字通り遠くの地域まで拡大していったBTSや、『Coachella Valley Music and Arts Festival(コーチェラ)』でのステージを成功させ、アメリカでの認知度をさらに上げたBLACKPINKのように、韓国から火がついてグローバルなアーティストになっていくグループに加え、最近では当初から国際的に活躍することを視野に入れて誕生するグループも少なくない。

『Super One』
SuperM『Super One』

 韓国のSMエンターテインメントがアメリカのキャピタル・レコードと共同で企画し、初のショーケースもアメリカで行なわれたのが、SuperMだ。彼らはEXOやSHINee、NCTの選抜メンバーから構成された連合チームで、韓国だけでなくさまざまな国にルーツを持つメンバーが集められている。1stアルバム『Super One』も、米韓同時リリースを果たした。

 もちろんBTSは無名の状態からのスタート、SuperMはもともと各メンバーにファンがついている状態という違いがあるため、新たな地での活動における難易度の差異はある。しかし、活動の幅の広げ方という点ではK-POPは新たな展望を見据えていると言えるだろう。

 さらに直近では、SMエンターテインメントが、米番組制作会社MGM Worldwide Television Groupとともに新たなグループである「NCT-Hollywood」のメンバーを選出するオーディションを計画していることが報じられた。オーディションはアメリカで開催され、審査員やメンターとしてNCTのメンバーも登場するという。

 彼らは“新たなK-POP”として世界に名を轟かせることができるのだろうか。“K-POP”とは、そして世界最大の音楽市場でもあるアメリカで成功する鍵は何なのかを考えてみたい。

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