Snow Man、豆柴の大群、GENERATIONS……7月14日リリースより新譜5作をレビュー

MY FIRST STORY『告白』

 MY FIRST STORYのボーカルのHiroが森内寛樹名義でカバーアルバムを発表し、地上波の音楽番組にも出演。さらに注目度を高めている同バンドのニューシングル表題曲「告白」は、“歌”の魅力を打ち出したミディアムバラードだ。冒頭は繊細な美しさをたたえたピアノのフレーズ。生々しいドラマ性を描き出すバンドサウンド、そして、“愛する人とずっと一緒にいたい”というシンプルで根源的な欲求をダイレクトに響かせるこの曲は、ロックファン、J-POPユーザーの枠を超え、多くのリスナーの心を捉えそうだ。カップリングには、現実とぶつかり、混乱に巻き込まれる心象風景を綴った歌詞が突き刺さるロックチューン「I’m a mess」、アニメ『呪術廻戦』(MBS・TBS系)オープニング主題歌「廻廻奇譚」(Eve)のカバーを収録。(森)

アリアナ・グランデ『k bye for now(スウィートナー・ライヴ)』

 4thアルバム『スウィートナー』、5thアルバム『thank u, next』を提げて開催されたワールドツアー『スウィートナー・ワールド・ツアー』。世界中で130万人以上を動員したこのツアーの音源を収めたライブアルバムがCD化される。キャリア史上初のライブアルバムとなる本作には「Break Free」「thank u, next」「7 rings」など、新旧のヒット曲を多数収録。約93分・32曲のボリュームで、世界最高峰と称されるアリアナ・グランデのパフォーマンスを追体験できる。EDM、ヒップホップ、R&B、ラテンなどを自在に取り入れた音楽性、音数を抑え、徹底して洗練されたサウンドメイク、そして、圧倒的なボーカル力。世界中の音楽ファンを魅了し続ける、グローバルポップの理想形がここにある。(森)

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

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