Hi Cheers!、飾らない4人で鳴らした“音楽へのピュアな想い” 会場中が笑顔で溢れた初のワンマンライブ

 約9分で曲が完成したため、メンバーは「今までで一番上手くいった!」と喜んでいたが、メソポタミア文明の要素が歌詞からほぼ抜け落ちていたため、「メソポタミア文明、どこ行った!?」というオチつき。しかしこのコーナーでいい具合にリラックスできたのか、後半ではバンドの演奏がより躍動的になった。それが観客にもしっかり伝わったのだろう、「今クラップ煽ろうと思ったら、もうクラップしてくれてる!」(上野)と、客席の上々な反応にメンバーが驚き喜ぶ場面も。失恋を笑い飛ばす「陳腐なラブソングのせいにして」では、高村がステージ上を練り歩きながら歌い、上野とChieが順にギターソロを披露し、盛り上がりはピークに達する。

 なぜか曲中に高村が物販紹介を始める、月川がインディアン風のメイクでライブに臨んだことを明かす、Chieが「ごはん食べ過ぎた」と報告するなど、メンバーのマイペースぶりが発揮された場面を経て、最後に演奏されたのは、タイトル未定の新曲だった。高村はこの曲のことを「1人では音楽はできない、4人だけではライブができない。周りの人がいるからこそ音楽ができるということを柄にもなく真面目に考えながら書いた曲」と紹介。この音楽を聴いてくれている君には笑っていてほしいんだ、言葉じゃ伝えられないからこうして音楽を届けに来たんだ、という想いーーひいては彼らが音楽をやる意味、ライブをやる意味をダイレクトに綴った歌詞が、ポップなサウンドに乗って羽ばたいていった。ここで鳴らしたピュアな想いを胸にHi Cheers!は進んでいく。そう伝えるような始まりのライブだった。

Hi Cheers! 公式ホームページ

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