ソニーミュージック×TikTok共同プロジェクト「#アトリエプロジェクト」インタビュー
足立佳奈×佐藤ノア「#アトリエプロジェクト」対談 TikTokを通して生まれる新世代のコミュニケーション
ソニーミュージックとTikTokが次世代のクリエイティブを生み出すコミュニティ「アトリエ」を発足する「#アトリエプロジェクト」を始動した。同プロジェクトは、音楽や動画制作、パフォーマンス、イラスト、ダンスなど、ジャンル問わずこれから飛躍するであろう才能豊かなクリエイターたちを発掘し、作品やグループ・ユニット活動などによるクリエイティブをサポートしていくというもの。5月22日に行われた同企画の配信イベントを通して、あーきとれーぶ、Ao Umino、ayaho、粟井モネ、榎社、かなた、佐々木そい、4na、Janet真夢叶、suppon、都鳥、ピ子、ホシノR、masa、ミラソブ、REIMIといった16名のクリエイターの参加が発表された。
この「#アトリエプロジェクト」を広く発信していくため、足立佳奈、XTRAP、坂口有望、佐藤ノア、シタンダリンタ、Tani Yuuki、りかりこの8組がオフィシャルサポーターとして参加。今回、配信イベント直前に足立佳奈と佐藤ノアに同席してもらい、「#アトリエプロジェクト」のこと、そしてSNSとの向き合い方について語り合ってもらった(編集部)
足立「TikTokなら小学生から年配の方までどんな人でも応募できる」
ーーイベント前の撮影風景を拝見していたのですが、お二人は仲がいいみたいで。もともとお知り合いだったのでしょうか?
佐藤ノア (以下、佐藤):会ったのは2回目くらいですが、佳奈ちゃんは今まで会った人の中で一番明るいです。
足立佳奈(以下、足立):どれだけ暗い人たちに囲まれてるの(笑)! 私はもともとSNSでノアちゃんのことを拝見していて。歌もMCもできて、モデルとしてもSNSのプロフェッショナルとしても活動していることに憧れのまなざしを持っていたので、こうやってラフに話せることが嬉しいです。
佐藤:この間のライブの時もいきなり楽屋に来て「TikTok撮りましょう」って言われて。ラフすぎて、ゲラゲラ笑っていました(笑)。
ーー足立さんはもともと佐藤さんをご存知だったということですが、佐藤さんのほうはいかがでしょう?
佐藤:「15秒動画」がSNSでよく流れてきていたので、その頃から見ていました。でも、性格とかは全然知らなかったので、こんなに元気な子だと思わなかったです。もっと大人しいのかなと勝手に想像していたので、実際はすごくフレンドリーな方なんだと思いました。
足立:こうやってお仕事でご一緒させてもらうのは今回が初めてなので嬉しいです。
佐藤:ソロ同士だとなかなか会う機会もないんですよね。私がバンドをやっていた時は、よく対バンで他のバンドさんと仲良くさせていただく機会があったんですが、今は少なくなってますね。
ーー最初「#アトリエプロジェクト」のお話を聞いた時はどう思われましたか?
佐藤:オンラインで色々やることにみんなが慣れて、時代的にも人の魅力を見つけやすくなった今だからこそ、いいプロジェクトだなと思います。今まではリアルで会ってスカウトしたり、オーディションすることで才能ある人を見つけてきたと思うんです。でも、そうじゃなくても見つけることができるようになったことで、引っ込み思案な人でも応募しやすくなったと思います。コラボするにしても、リアルに会おうとするとそれなりに仲が良くないと難しいと思うんですけど、そういうコミュニケーションもインターネットだからこそラフにできるのが今っぽくていいなと。
足立:YouTubeやInstagramよりもTikTokを使う人が増えてきていると思うので、TikTokと「#アトリエプロジェクト」が組んで参加するメンバーを増やしていくというのは、素敵な組み合わせだなと思っています。TikTokなら小学生から年配の方までどんな人でも応募できるので、そこが良いなと思いました。
ーーTikTokは普段よく使われるのでしょうか?
足立:私はプロモーションとして使い分けていますね。ノアちゃんは?
佐藤:私はSNS大好きなので隙あらば見ます。TikTokは色んな人に知ってもらうためのCM感覚で使っていますね。他の媒体より情報量を少なくして、ライトな感じで使っているんですが、ユーザーがすごく多いので、コメントをもらうのは他のSNSと比べてTikTokが一番多いかな。なので最近はTikTokで知ってくれた方も多いです。
足立:私の友達もTikTokで何か撮るとなった時に、「ノアちゃんのやつが流行ってるからやろう」ってなるくらい、TikTokの中で存在が確立してると思います。
ーーSNSの使い方でいうと、先ほどお話にも出た足立さんが注目されるきっかけとなった「15秒動画」も画期的でしたよね。
足立: 「15秒動画」は、高校生の時に普段自分がしていることを色んな人に知ってもらえたらいいなと思って始めたんです。「お兄ちゃんの悪口の歌」が最初で、その時は友達しかフォロワーがいなかったので、友達にわかってもらえればいいと思っていたんですが、結果、共感してくれる人が増えて今に至っています。なので、ノアちゃんみたいにそこまで深くは考えていないですね。
ーーそれでもバズったのは、その時代に合うものを嗅ぎ分けていたからだと思います。
佐藤:確かに。TikTokとかの走りだと思うし。
足立:以前はアプリで動画加工できるのが15秒までだったので、結果的に15秒の動画になりました。その時はTikTokもなかったし、Twitterがすごく盛り上がっていたので、それが合っていたのかなと思うんですけど。もし今私が同じことをやっても同じようには注目されないと思うので、やっぱりタイミングと時代が合っていたんでしょうね。
佐藤:あとはお兄ちゃんが嫌いでよかったね(笑)。
足立:本当は大好きなんだけどね(笑)。