プロダンスリーグ『D.LEAGUE』ROUND.11レポート チームとしての“一体感”がチャンピオンシップ進出の鍵に
残りのチームはこの高得点を上書きできるか。総合ランク1位のFULLCAST RAISERZはカラフルなスーツの衣装で映画『グレイテスト・ショーマン』から着想を得た作品で71点、KADOKAWA DREAMSはエース・MINAMIをフィーチャーした演出やテーマを廃したナンバーで勝負し71.5点と上位に食い込む。
トリを飾ったのはBenefit one MONOLIZ。SPダンサーにROUND.4以来のSayakaと、なんとディレクターのHAL自身が加わった最強編成で挑んだが、得点は66.5点に留まった。1点差で4チームが接したまま、勝負の行方はオーディエンスによるポイントに委ねられる。公式アプリの有料会員による2点に加えて、今回に限り無料会員も1点を付けることが可能だった。
結果、ROUND.11を制したのはavex ROYALBRATS。改めてKAITAは「リーダーの僕が主役だったのでプレッシャーがありましたが、それを自分のクレイジーなスタイルに置き換えて、ふざけさせてもらいました」と感慨深げに話す。RIEHATAも「出れないチームがいたり、出たチームも練習の自粛があったなかで、Dリーグを盛り上げるために一生懸命やりました。KAITAの気持ちが結果になって本当に嬉しいです」と喜びを表現。
そして今回のゲストパフォーマンスとして登場したのは、ENTERTAINER JUDGEも務めたAKLO。「もう審査は終わったので、ここからはリラックスして楽しんでもらいたいと思います」とMCし、クールなパフォーマンス。熱戦を演じたDリーガーたちにチルな時間を届けた。
ROUND.11の結果は以下の通り(ジャッジ+オーディエンス)。avex ROYALBRATS:92点(72+20)、KOSÉ 8ROCKS:88.5点(71.5+17)、KADOKAWA DREAMS:84.5点(71.5+13)、FULLCAST RAISERZ:84.5点(71+13.5)、Benefit one MONOLIZ:80点(66.5+13.5)、USEN-NEXT I'moon:79.5点(66+13.5)、SEGA SAMMY LUX:73点(60+13)、CyberAgent Legit:0点(0+0)、SEPTENI RAPTURES:0点(0+0)。これを以てavex ROYALBRATSとFULLCAST RAISERZのチャンピオンシップ進出が決定した。
総評として、MADOKAは「全体的にチームとして、個人としての個性を表現できていて良かった。でも個人スキルの差が見えるチームが多かった気がする。一人を立たせると、作品として見た時に主役とおまけになってしまう。評価が高かったチームは全体のパワーがガツンと出ていた印象」と振り返る。
続いて川畑が「生で見てそれぞれのカラーと気迫がビシビシ伝わってきました。お客さんがいる状態だったらもっとパフォーマンスが向上するのではないかと期待しています」と話すと、LEEも「お客さんに上げられなくても、この熱量を飛ばせるのがすごい。より一層、お客さんが入った時にヤバくなる気がする」と重ねた。
飯島「全チーム『すごい』という言葉しかありません。クラシックバレエも技術だけではなく、素人目から見ても興味を持ってもらわなければいけない時代。私みたいな畑が違う人が見ても感動するということをいろいろな人に知ってほしい」とコメント。
今回は7組による戦いとなったが、各チームの進化は止まらない。次回の『第一生命 D.LEAGUE』ROUND.12は6月21日。いよいよレギュラーシーズン最終戦、一体どんなドラマが待ち受けているのだろうか。期待が高まる。