lyrical school、タイトなチーム感でバラエティ豊かな選曲を披露 3部構成で沸かせたスキルフルなステージ

lyrical school、タイトなチーム感でバラエティ豊かな選曲を披露 3部構成で沸かせたスキルフルなステージ

 2021年3月、群馬・高崎公演からスタートした、lyrical school(以下、リリスク)のライブツアー『lyrical school oneman live tour 2021』。彼女たちにとっても『lyrical school Tour 2019 “BE KIND REWIND SERIES”』以来、実に1年半ぶりとなった、このツアーを締め括る東京公演が5月31日、豊洲PITにて行われた。

 4月7日に発売されたlyrical schoolのニューアルバム『Wonderland』のリリースに伴って開催された今回のツアー。昨年4月にEP『OK!!!!!』を発売した際は、YouTubeにて無料のリモートライブシリーズを公開するなど、ポストコロナに向けた新たな表現方法にも果敢にトライしたものの、ファンを目の前にしたライブは一切行うことができなかった彼女たち。昨年夏にはようやく都内限定でワンマンライブが行われたが、やはり全国各地でのツアー開催はファンもそして彼女たち自身も強く願っていたに違いない。

 緊急事態宣言が延長される中で行われた今回の東京公演に関しても、ソーシャルディスタンスを保つために会場の収容人数を半分にしたり、ライブ中も歓声を上げることができなかったりと様々な制約が設けられていた。しかし、豊洲PITに集まったファンの表情には、ようやくリリスクのライブが観れることに対する喜びと期待が満ち溢れており、そんな熱気が満ちた中でショウは幕を開けた。

 ステージ中央にセットされたDJブースにDJ BIG-Dがスタンバイし、『Wonderland』の1曲目でもあるスキットをプレイ。そして、「Welcome to Wonderland!」の掛け声とともに「SHARK FIN SOUP」にてライブがスタートする。オリエンタルなビートに乗って、豊洲PITのステージ上を自由に動き回りながら、valkneeによる不思議な世界観のリリックをラップするyuu、minan、hime、hinako、risano。メンバー同士がステージの上で笑顔を交えて喜びを分かち合っている様子からも、彼女たちが今日のライブを心底楽しみにしていたのが伝わってくる。

 「SHARK FIN SOUP」のユルい空気感から一転して、続く「Fantasy」にて急速にBPMを上げながら、彼女たちの動きはよりチーム感を増していく。Rachel(chelmico)が手がけたこの曲にはベースミュージックを軸に様々な要素が盛り込まれており、ステージ上にいるメンバーそれぞれの個性が見事に伝わってくる。特にhinakoが〈次の一万円札の絵柄はアタシ〉というパンチラインと共に、自分の顔がプリントされた札束で作った扇子をあおいでいたシーンは、間違いなく前半部分のハイライトだろう。そして、短いラップパフォーマンスを挟んで披露されたのが、アルバム『Wonderland』を象徴するKMプロデュース曲の「TIME MACHINE」。今のリリスクの最もクールな部分を引き出しているこの曲によって、ステージの空気感はよりタイトに引き締まっていく。

 『Wonderland』パートはここで一旦終わり、続いては「NOW!」「ワンダーグラウンド」「Hey!Adamski!」「LOVE TOGETHER RAP」と過去作からの楽曲を中心とした構成。このパートではDJ BIG-Dが個々の曲のバックトラックをDJミックス的に繋ぎながら、一貫したグルーブ感を作り出していたのが強く印象に残る。そして、Kick a Show & Sam is Ohmコンビによる「Danger Treasure」で再び『Wonderland』に戻ったかと思うと、なんとtengal6時代の曲「しってる/しらない」を披露するなど、選曲の幅広さに驚かされながら、『BE KIND REWIND』からの「REW) PLAY (FF」で第1部は終了した。

hinako
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