東京事変、MAN WITH A MISSION、和楽器バンド……6月9日リリースより新譜5作をレビュー

乃木坂46『ごめんねFingers crossed』(通常盤)
乃木坂46『ごめんねFingers crossed』(通常盤)

 4期生楽曲「I see…」を皮切りに、ファンク〜ディスコ路線の楽曲を通してグループの新たな可能性を開拓中の乃木坂46。新シングル『ごめんねFingers crossed』では、歌謡系ディスコナンバー「全部 夢のまま」においていよいよ選抜メンバーまでもが同様のサウンドに接近。そのほか、与田祐希×筒井あやめの3・4期生コンビが文学少女的なピュアネスを発揮するサマーロックチューン「ざぶんざざぶん」や、今作をもってグループから旅立つ松村沙友理の「さ~ゆ~Ready?」なども必聴だ。松村はこの曲で、あくまでも笑顔で終える卒業の形を提示し、改めて“愛と優しさの人”であると証明した。(一条)

乃木坂46『ごめんねFingers crossed』
DOBERMAN INFINITY『konomama』(CD)
DOBERMAN INFINITY『konomama』(CD)

 DOBERMAN INFINITYの新曲「konomama」は、白濱亜嵐が主演を務めるドラマ『泣くな研修医』(テレビ朝日系)主題歌に。☆Taku Takahashi(m-flo)とMinami(CREAM)らが手掛けたトラックは、チルなテイストを漂わせた心温まるポップソングとして、弦楽器をアクセントに、奥行きのある四つ打ちキックが極上のグルーブを織りなすものだ。また、KAZUKI(Vo)が歌唱するフックは、歌詞で歌われるような努力の結晶がきらりと輝く様子を表現するかのよう。EXILE「Together」「時の描片 ~トキノカケラ~」など、EXILE TRIBEの黎明期から受け継がれるようなエッセンスも感じられるのでは。(一条)

DOBERMAN INFINITY「konomama」Official Music Video

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも選ばれしシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter(@kota_ichijo)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「連載」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる