乃木坂46 2期生 渡辺みり愛&伊藤純奈がグループに残したもの 紆余曲折のアイドル人生を辿る

 5月16日、乃木坂46の渡辺みり愛と伊藤純奈が27thシングル『ごめんねFingers crossed』の活動をもって、グループから卒業することをそれぞれのブログで報告した。

『PlatinumFLASH』Vol12

 渡辺は「外の世界での色々なものを もっと見ていきたいと思ったし きっとそう簡単ではない山も登っていきたいなあと そう思い決断した」と1年半以上悩み続けた末、卒業を決めた理由を明かし、乃木坂46に対しては「かけがえのない奇跡のような場所にいられた感謝」と気持ちを伝えた。

 伊藤は周りのメンバーが卒業していくのを見て、これからのことを考えるようになったのだという。「やっぱりいまの自分はもう乃木坂にいるのではなく知らない道に進んでいくべきだと思い、卒業を決めました」。そして「青春は全て乃木坂に捧げました!」と自身のアイドル人生を振り返った。

 2019年7月、筆者がアイドル雑誌の撮影で渡辺にインタビューを行なった際、“普通の学生生活”に憧れがあると語っていたことを思い出す。部活、恋愛、学校行事など当たり前にある楽しみと引き換えに、青春時代をアイドル活動に費やしてきた渡辺と伊藤。彼女たちはどのように乃木坂46の日々を過ごしたのだろうか。

 乃木坂46の2期生オーディションは、2012年12月から2013年1月までが募集受付期間で、1万6000人以上の申し込みがあった中、合格者はわずか14人。倍率1000倍以上の狭き門だった。その中に、13歳の渡辺と14歳の伊藤がいた。

 2期生でいち早く脚光を浴びたのは堀未央奈。2013年にリリースされた7thシングル『バレッタ』でいきなりセンターに大抜擢。乃木坂46のシングルでセンターに立つのは、生駒里奈、白石麻衣に続いて3人目だった。その後、8thシングル『気づいたら片想い』では北野日奈子、10thシングル『何度目の青空か?』では堀、11thシングル『命は美しい』では堀と相楽伊織、12thシングル『太陽ノック』では新内眞衣が2期生の中から選抜入りを果たした。

 同期が続々と正規メンバーへと昇格する中、渡辺と伊藤を含む6人(佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、山崎怜奈)は研究生のまま。その後、昇格の朗報が届いたのは2015年2月、西武ドームで開催された『乃木坂46 3rd YEAR BIRTHDAY LIVE』だった。昇格したことについて伊藤は「よく辞めなかったなと、我ながら思います。卒業していく同期もいて、そのコたちが普通の生活に戻るわけじゃないですか。それを耳にして、自分も……って、一瞬揺れたことがあるんです。だけど、何も結果を残していないのに辞めるなんてできないと思ったんでしょうね。中途半端になりたくなかったんです」と当時話している。

 2期生全員が正規メンバーになり、ここから活躍するのかと思ったがそうはいかなかった。同年10月にリリースされた13thシングル『今、話したい誰かがいる』では、2期生が誰1人も選抜入りをしなかったのである。焦りと葛藤の日々。そして2016年、3年ぶりとなる乃木坂46の新メンバー募集「第3期オーディション」が発表された。この時、いまだ選抜に招集されていない渡辺の心に変化が起きた。「あまり言ったことはないんですけど、私だって選抜に入りたいですし、できれば1列目に立ちたいんです。最近、選抜の代役として音楽番組やイベントに出させていただく機会がありました。選抜といる時間、アンダーでいる時間を両方過ごしてみて感じたのは、最終的にみんながライバルだなということでした」。

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