プロダンスリーグ『D.LEAGUE』ROUND.10レポート 創造性貫くコンセプトダンスでグループの底力を発揮
CyberAgent Legitは夢でも踊っていたという経験から着想したナンバーで70.5点、トリを務めたUSEN-NEXT I'moonは「最後まで戦い続ける」という意志を表現して63点。各チームから挑戦を止めない、勝つことだけでなく創造的であることにこだわり抜く姿勢を見た。
そしてオーディエンスポイントを含めた勝者は、KOSÉ 8ROCKSに決定。チームディレクター/リーダーのISSEIは「SPダンサーを入れるといことはショウケースもスペシャルにしなければいけなかった」と語ってから「マジで長かった。絶対1位取るからな。みんなありがとう」と感慨を表した。
SPダンサーのSHUVANは「僕らが持つ最高のルーティンを詰め込み合わせた10分を2分にしたようなナンバーです。8人中6人が福岡県・久留米市出身で素晴らしいステージに昔からの仲間と立たせてもらって感謝」、同じくSPダンサーRENは「昔から一緒にやった仲間たちとこのステージでぶちかませて最高でした」とそれぞれコメント。
試合全体については、坂見が「KOSÉなんて、あれ以上やると死ぬよ(笑)。手首とかワンハンドですし、普通の人なら肋骨が折れちゃう。フォーメーションもそうですけど、大人でもあれだけ振り回されるのかと。あれだけの大技をノーミスで。全体的に皆さんの引き出しの多さに頭が下がる。あと僕だったら8ラウンドくらいしたらネタが無くなってしまいますから」と振り返る。
HideboHは「予習はしてきましたが、生で見るとここまで興奮するのかと。ダンサーがプロとして食べていくのは大変。でもプロリーグとして世界に向けるに当たり、スキルとクリエイション、構成力がすごい。様々なスタイルのダンスが入り混じっているなかで、ここまですごくなっているかと驚きました」と興奮を伝えた。
そして今回のゲストパフォーマンスとしてSKY-HIが登場。「ダンサーが中心のカルチャーが絶対必要だなと思っていたので、『D.LEAGUE』に関わっている全ての人に愛と感謝とリスペクトを捧げます」とメッセージを贈りつつ、熱いパフォーマンスで魅了する。
ROUND.9の結果は以下の通り(カッコ内:ジャッジ+オーディエンス)。KOSÉ 8ROCKS:91点(74+17)、SEGA SAMMY LUX:82点(69+13)、CyberAgent Legit:81.5点(70.5+11)、FULLCAST RAISERZ:81点(62+19)、SEPTENI RAPTURES:80.5点(66.5+14)、USEN-NEXT I'moon:80点(63+17)、KADOKAWA DREAMS:78.5点(66.5+12)、avex ROYALBRATS:78.5点(58.5+20)、Benefit one MONOLIZ:77.5点(66.5+11)。総合ランキング1位はFULLCAST RAISERZのまま。
いよいよ残り試合はあと2戦。現在チャンピオンシップ進出圏内にいるのは、FULLCAST RAISERZとavex ROYALBRATS、SEPTENI RAPTURES、SEGA SAMMY LUXとなっている。KOSÉ 8ROCKSはSEGA SAMMY LUXを2.5ポイント差で追撃するなど、まだ十分に逆転はあり得る状況だ。順位はもちろん、今回のような逆境のなかで発揮される創造的ナンバーの誕生にも期待したい。
なお次回6月8日のROUND.11では無料会員でもオーディエンスポイントを投票できると発表されている。レギュラーシーズンもいよいよ大詰め。『第一生命 D.LEAGUE』に引き続き注目だ。