RIEHATA×神田勘太朗『D.LEAGUE』対談 プロリーグとして提示する、新たなダンスの楽しみ方

RIEHATA×神田勘太朗対談

ダンス界を変える全世界ツアーに向けて

ーー1stシーズンで得られた手応え、そしてこれからの目標についてお聞きしたいです。

RIEHATA:本当にこの日本のダンスレベルの高さを、胸を張って世界に発信していきたいと思っています。この1stシーズンの映像は、ずっと残るわけじゃないですか。それが海外に届くことまで想定して後半戦を戦っていますね。

神田:全曲オリジナル楽曲で踊るというのは、ダンス界としては大チャレンジなんですよ。僕なんかは「みんな有名なダンスナンバーで踊りたいじゃん!」と思っていたんですが、ダンサーではないスタッフから「私たちから見たら、有名な楽曲もオリジナルの楽曲も同じくらいわかりません」って言われて、それが本当に目からウロコで(笑)。でも、だからこそこのチャレンジが実現したんですよね。この『D.LEAGUE』で使用された曲は、そのままプレイリストになるわけなんです。権利関係のしがらみにもとらわれず、カスタムも可能。中継基地さえ作れれば海外への生配信も同時にいける。2年目以降は、世界からのオーディエンスも参加できる環境を整えていく予定です。

RIEHATA:海外からの投票を入れたら、ますますヤバい!

神田:そしたら各国のチームが参戦して、F1のように全世界ツアーを組むというのが、僕の『D.LEAGUE』構想なんです。だから、まずはこの日本で3年、5年と続けて、本当にみんなでやってよかったと呼べるものを作って、世界を変えていきたいですね。

RIEHATA:もう10〜20代の人にとって、ダンスの世界は変わってきていると思いますよ。新しく「Dリーガー」という職種ができて、ダンスで稼ぐ道ができたというのは本当に大きな変化。もう毎日DMが止まらないんですよ。「ROYALBRATSに入るために私は上京します」とか「ROYALBRATSに入るためのオーディションはいつですか?」とか。やっぱり今まで、ダンスを続けたいけどどうしたら仕事になるのかわからない人も多かったと思います。それがテレビでも取り上げられる『D.LEAGUE』という大会がある。そのプロリーグの選手になるっていうのは、親御さんにも夢を説得しやすいみたいですね。

ーーまさに世界を変えましたね。

神田:いや、みんなで変えたんですよ。ディレクターとも企業とも、もっと良くなるためにはどうしたらいいかヒアリングしてきたし、「こうしよう」「でもこれよかったよね」とか、そういうことをやりながら進めてきたので。ありがたいことに『D.LEAGUE』に参画したいという企業の声もたくさん来ています。

RIEHATA:それも嬉しいことですよね。ダンサーに対して、価値を感じてくれているというか。今までは「ダンサーに投資できるの?」という感じだったから。

神田:今後、サッカーや野球界と同じように、『D.LEAGUE』においても監督や選手の入れ替わりも起きると思っていて。例えばRIEHATAがCyberAgent Legitをプロデュースしたらどうなるかなとか、そういう楽しみも出てくると思うんですよ。

RIEHATA:エキシビジョンマッチ的なものはやってみたいですね! それでわかりますよ、Dリーガーがすごかったのか、ディレクターがすごかったのか(笑)。それも面白いと思います。

神田:それは全ディレクター思っているかもね。ディレクターも自分のチームを愛しているのはあるんだけど、他のチームのファンにもなってきているんですよ。

ーーそういう化学反応も『D.LEAGUE』がなかったら起きないということですよね。

神田:そうですね。今まででダンスブームと呼ばれるものは何度かありました。でもテレビ番組の終了と共に、ブームも去ってしまった印象で。なので、継続して人気を誇る様々な業界を参考にしましたし、本当にたくさんの方にお話を伺って今の形が出来上がりました。これからもっと進化させて、1チームに1人のスーパースターが出てきたらと思います。

RIEHATA:サッカーの本田(圭佑)選手みたいに、CMとかバンバン出ちゃうようなスターが出てきてほしいですね。ダンサーって本当にいろんな才能を持っている人が多いんですよ。歌も得意という人もいるし、空間認知能力があるからインテリアとか建築が上手い人もいるし、絵が上手い人も。ダンスでトップに立った先にも、いろいろなものに挑戦してほしいです。

ーー夢が広がりますね。見届けるのが楽しみになってきました。

神田:これから後半戦になればなるほど結果はわかってくるので、もう次シーズンの準備を進めながら改革するチームも出てくるでしょうし、逆にそのままのブランドを維持するために作戦を立てるチームもいるでしょうし。チャンピオンシップに向けて、考えることが多すぎて、面白いと思いますよ(笑)。

RIEHATA:もしもROYALBRATSが準決勝・決勝に進んだら、その先はまだ見せていないダンスになるので、まだ誰も知らないんですよ。私たちにとったら、それこそが1試合目。何をやるか分からないという怖さはありますよ(笑)。

神田:ならば、こちらもチャンピオンシップは、ジャッジも含めて「お楽しみに!」という感じです。とっておきの座組みを整えていますので、僕は。

RIEHATA:えー、ヤバそう!(笑)

神田:ゲストが誰なのか、ジャッジは誰が来るか、どういう配分なのかとか、全くわからない状態なので。みんなもドキドキしながら楽しんでほしいですね。

D.LEAGUE 公式HP

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