Travis Japan、全員での初冠ラジオ番組に挑戦 揺るがぬ絆を感じた『ANNP』

 この日22歳の誕生日を迎えた松田元太が披露したのは、入浴剤とスマホを間違えて湯船の中にスマホを沈めたというエピソード。こちらも何事も独自の発想力と直感で動く松田らしいエピソードだ。続く、中村海人はおでこの広さゆえに、通りすがりの女子高生から発せられた声にショックを受けたというトホホなエピソード。家系的にも仕方のないことだと言いながらも、祖父がこの話を知ってショックを受けないかを心配するところも中村らしい。また、甘え上手な七五三掛は、嵐・相葉雅紀との交流を明かすなど先輩たちに可愛られるキャラを感じさせるエピソードを披露。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧をゲームでボコボコに倒してしまい、次に会ったときに「お前誰?」とイジられたと笑えるのは、まさに七五三掛ならでは。

 そして、自ら大トリを希望し、自信をのぞかせていたのが、Travis Japanのギャグマシーンでもある吉澤閑也。5人きょうだいを育て上げた母親が寝ぼけたエピソードで笑いを取るも、リスナーから「すべるのを期待していた」とまさかのイジりが入り、見事にトリを務める形に。

 そんなお笑い番長な吉澤が「一番おもろかった」と認めざるを得なかったのが、松倉海斗のすべらない話だ。YouTubeの『ジャニーズJr.チャンネル』でも予測不能な行動でメンバーを困惑させることもしばしばある松倉。コンサートのリハーサル時に、厳しい指導で有名な振付師から「遅ぇーよ!」と注意され、とにかく速く動き続けたというエピソードなのだが、まさかの何が遅かったのかいまだにわかっていないというオチがつく。それでも、わけもわからず速く動こうとした松倉の姿が脳裏に浮かぶ話しっぷりは、まさしくこの日のMVPだった。

 初冠ラジオ番組で「1人ひとりすべらない話を披露する」という高い壁を掲げ、しっかりと登りきった彼ら。そうして一歩ずつ着実に進んできたのが、Travis Japanの道のりだった。番組の終盤では、これからの目標として「ゆっくり自分たちのペースで」「7人でCDデビューしてファンのみなさんにプレゼントしたい」「家族みたいに温かいグループで何十年先も踊っていたい」「オールナイトニッポンで番組を持ちたい」「Travis Japanという唯一無二のジャンルを創り上げたい」「ずっとずっとポワポワと仲良く長生きしたい」「僕らを気にかけてくれた人に恩返しをして走り抜けたい」と語られる。

 もしかしたら、この先の道中もうまく走れなかったり、つまずいたりすることがあるかもしれない。けれど、一生懸命に歩み続ける彼らなら、きっとどんなハプニングも「すべらない話」にして笑い合えるに違いない。改めて、そんなTravis Japanの揺るがぬ絆を感じさせるオンエアとなった。

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