さくらしめじ『春しめじのお花し』、表現力の大きな成長みせた新感覚エンタメライブ
「今、すっごく楽しかった。雅功、さっきはほんとにごめん」(彪我)
「俺のほうこそごめん。やっぱ2人でギター弾いて、2人で歌うのが1番だわ」(雅功)
笑顔の戻った2人は、「しかも今日は目の前に大好きなみんなもいるしね」と言い、一緒に幸せの花を咲かせてくれた観客たちへの思いを伝える。
「会えない時間があったからこそ、僕たちはより繋がったんだなと思います」(雅功)
「笑って会える日をずっと信じてこれたからこそ、今日こうやって会えたんです!」(彪我)
コロナ禍で離れ離れになってしまっても切れることのなかった繋がり。さくらしめじの2人が初めて本格的な演技を盛り込んで紡いだ物語には、大切な人との絆があることこそが幸せなんだというメッセージが込められていたように思う。
ラストは自粛期間中にファンとリモートで作り上げた「会いに行こう」を熱唱。大合唱は叶わなかったが、会場を包む大きな手拍子の音にはそこにいるすべての人たちの熱い思いが込められているよう。歌詞に合わせて美しい桜のような紙吹雪が舞い落ちる中、感動的な“お花し”は大団円を迎えたのだった。
アンコールでは、ギターを持たない2人の先導によって観客全員での「しめじ体操」を。彼らの持つ朗らかで明るくて楽しい雰囲気はやはり最高だ。そして、未発売曲の「天つ風」でライブはあたたかなムードの中、幕を閉じた。
初の試みとなった新感覚エンタメライブで、表現力の大きな成長を見せてくれたさくらしめじ。彼らのライブはこれからも止まることなく進化を遂げていくことになるのだろう。7月18日に決定した次なるワンマンライブ『さくらしめじのゼップでロッ菌! 2021 in Zepp Diver City』では、期待をはるかに超えるワクワクを用意してくれるに違いない。