lyrical school、ヒップホップアルバムとしての自信 hime&risanoが明かす“新しさ満載の制作秘話”

リリスク、ヒップホップへの自信

「日本語ラップのコーナーに混ざっていても恥ずかしくない」(hime)

ーーそれはもう完全に師匠ですね。今回のアルバムで特にここを聞いて欲しいポイントってありますか。

hime:超ポイントなんですけど、「MONEY CASH CASH CASH」の〈100 LLLL DDD KKK〉のところで、minanちゃんと一文字ずつ言っている部分ですね。

risano:あ~、あの掛け合いね。

hime:歌詞が来る時って、それぞれのパートに色が付くんですよ。私の場合は緑で、その部分を確認するんですけど、〈100 LLLL DDD KKK〉のところは色が一文字ずつ違って「緑、紫、緑、紫」となっていて、「これは間違いかな?」と思ったくらいなんですけど(笑)。細かいマイクリレーは今までもあったんですけど、さすがに一文字ずつっていうのはなかったし、私がミスったら超足引っ張るから直前まで不安でした。けど、いざ録ってみたら、ほぼ一発でいけて。minanちゃんと長年一緒にやってきたノリとかグルーブで自然にできたので、相手がminanちゃんで良かったなって。

risano:私もその場にいたんですけど、やる前に「たぶんできないね」ってプロデューサーは言ってたんですよ。でも、マジで合ってて。この2人じゃないとできないだろうし、本当にすごいなと思いました。

ーー2人で一緒にブースに入って録ったのですか?

hime:いや、一人ずつでしたね。minanちゃんがいるのをイメージして、「ここでminanちゃんが言うんだ」と思ってやったらバチっとハマって。ここはマジで聴いて欲しいです。あと〈Ohhh! マジやっべぇ!〉の〈べぇ〉の最後をエフェクトとか全然かけずに、自分の声だけで「べぇ~」ってビブラートをかけたんですけど、これも一発でいけて。超細かいですけど、そこも聴いて欲しいですね。

risano:あと、〈プールいっぱいのマネー せーので飛び込んじゃえ〉の部分で、プロデューサーから「ちょっとバカになって」ってminanちゃんとhimeがリクエストされてて。

hime:うちらってバカじゃない担当なんですよ。(risanoを見ながら)バカ担当は他にいるんで。

risano:なりたくてなってないからさ(笑)。ナチュラル、ナチュラル!

hime:バカ担当じゃない二人が「バカになってくれ」って言われてもできないんですよね(笑)。だから、ここはrisanoがお手本でした。risanoがやった後にminanちゃんが録ったらすぐできたので、risanoがそれを引き出してくれたなって。

ーーそれこそ師匠ですね。

risano:バカ師匠って呼んでください。それは書いて大丈夫です(笑)。

hime:書いていいんだ(笑)。

ーー最後に改めて、前作、前々作と比べて最も大きく違うと感じた部分はどこでしょうか?

risano:最後のレコーディングが終わった日に、残ったメンバーと運営の方でその日に録った「Danger Treasure」をもう1回聴いてみようかっていう流れになって。一番最初に私の歌詞が来るんですけど、さっきまでOKテイクだと思っていたのに、なんかショボく感じて。それで「もう1回録りたいな」みたいなことをポロって言ったら、「行け!」って言われて。もう終わってるのに「何回でもやり直そう。行ってこい!」って。

hime:すごくいい話じゃん!

risano:そう、ヤバいでしょ(笑)。その場にいなかったメンバーは知らないんですけど、みんなでスタジオに戻って感情を全部出しました。今までなら全然OKだったんですけど、みんなのレベルが高いから、「私1人だけダサいぞ」って感じて。本当にミラクルが起きましたね。

ーー同じく、himeさんが思う過去作との違いは?

hime:私が一番感じているのは、アイドルがやらなさそうっていうところですね。今までもぶっちゃけアイドルっぽくないというか、現行のヒップホップに近い曲はちょこちょこ入っていて嬉しかったんですけど。それでもやっぱり、全体として見たらアイドルの作品で。まあ、アイドルが何かって言われても難しいですけど……いや、アイドルっぽくなくもないか?

risano:私はアイドルじゃないって思った。ヒップホップですよねって。

hime:どっちかにジャンル分けするのも違うと思うくらい、新しいものを作れたかなって思いますね。

ーー最初に言っていた、現行のヒップホップを聴いている人たちにも刺さるっていう目標は達成できたと思いますか?

hime:私自身、いちリスナーとして、例えばApple Musicの日本語ラップのコーナーに混ざっていても全然恥ずかしくないと思える曲が入っているので、達成したと思いますね。

risano:ヒップホップが好きな方で「ラップアイドルでしょ。じゃあ聴かない」っていう人は絶対にいるじゃないですか。

hime:私もそうだもん。

risano:だよね。けど今回のアルバムは、もしサブスクのシャッフルで自然と曲が流れてきた時に、「めっちゃいいじゃん。リリスクってヒップホップアイドルじゃなかったっけ?」みたいに感じてもらえるんじゃないかと思いますね。今から反応が楽しみです。

サイン入りチェキプレゼント

lyrical schoolのサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法

リアルサウンド公式Twitter公式Instagramをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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<締切:4月26日(月)>

lyrical school『Wonderland』

■アルバム情報
lyrical school『Wonderland』
2021年4月7日(水)リリース
ダウンロードはこちら
<収録曲>
1 -wonderland- (skit) 
2 MONEY CASH CASH CASH
3 OK!
4 Danger Treasure
5 YABAINATSU
6 SHARK FIN SOUP
7 -earthbound- (skit)
8 Fantasy
9 TIME MACHINE
10 Bright Ride
11 FIVE SHOOTERS
12 Bring the noise
13 Curtain Fall
14 SEE THE LIGHT

■ライブ情報
『lyrical school oneman tour 2021』
4月17日(土)15:30 / 16:00 心斎橋soma(大阪)
4月18日(日)13:30 / 14:00 伏見JAMMIN’(愛知)
5月30日(日)豊洲PIT(東京)
【主催】ブートロック
【制作】セブンスエンターテイメント
【お問合せ】セブンスインフォメーション/03-6380-6286(平日12:00〜17:00)

lyrical school オフィシャルサイト

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