『毅の“カタリタガリ”』第3回
SUPER★DRAGON 古川毅、“ファッションと音楽”を語りまくる 刺激を受けた4組の表現者
■BLANKEY JET CITY
僕が生まれた年に解散しているのでオンタイムでは聴いていませんが、最近好きになりました。きっかけは完全にファッション。UNDERCOVERが好きでブランドの歴史を調べているなかで存在を知ったんです。
最初に映像を観たときの印象は、不良という言葉が適切なのかはわかりませんがぶっちゃけ怖かったです。僕らの世代が思うバンドのイメージにはないオーラ。それと同時に自分が今まで体験したことがないものに吸い寄せられるような感覚もありました。たぶん彼らは、もっと広く届くような音楽を作ろうとか、ファッションもかっこいいんですけどそれで売っていこうかとか、そういう意識はなかったと思うんです。簡単に言うと一切媚びていない。ただ自分たちの信じるロックンロールをやっている姿勢が、パンクスやロッカーズ、モッズやそういったバンドサウンドの枠を超えた層からも愛された理由なのかなって、僕はそう感じました。
BLANKEY JET CITYは、そんな彼らの姿勢に惹かれたUNDERCOVERの創設者、Sex Pistolsのジョニー・ロットンから取った“ジョニオ”という愛称で呼ばれていた高橋盾さんと共鳴してTシャツを作ったり、ヨウジヤマモトのランウェイを歩いたりしていた。今回のテーマは“ファッションと音楽”ですけど、それって“言葉にして言っちゃうとどうなの?”みたいな気持ちもあって、そこが難しいところでもありおもしろいところでもある。BIGBANGみたいにアイドル的な魅力のある人たちは、ファッションも含めて思いっきり観られにいってるから言ってもいいように思うんですけど、BLANKEY JET CITYとUNDERCOVERのように、おのずとそうなったことが言わずとも伝わって互いの存在が広がっていく流れには、すごく憧れます。
BLANKEY JET CITY オフィシャルサイト:http://bjc.wilddisk.com/