NiziU MAKO&RIO、グループの二大巨頭担うパフォーマンス
いよいよ来週4月7日に発売となるNiziUの2ndシングル『Take a picture/Poppin' Shakin'』。その中からコカ・コーラのCMソング「Take a picture」のMVが3月29日に公開された。今回のMVは夜の遊園地が舞台。暗く静まり返ったノスタルジックなその場所にスマホを持ったNiziUが潜入し、思い出の数々を写真に収めていくという内容だ。飾らない元気いっぱいな9人の表情が印象的だが、ダンスパートでは『Nizi Project』の頃から大きく成長した彼女たちのキレのあるダンスを堪能することができる。
さらに同日、NiziUは音楽番組『CDTVライブ!ライブ!4時間スペシャル』(TBS系)に出演し、「Take a picture」をテレビ初披露。「Make you happy」の“縄跳びダンス”、「Step and a step」の“うさぎ(ラビット)ダンス”、「Poppin’ Shakin’」の歌詞〈Need your love〉で作る“指ハート”に続き、今回の楽曲はサビに登場する数字を表現した“ナンバーダンス”が特徴的となっている。サビの〈Take a picture now, take a picture now〉に合わせて指で作るフレームも思わず真似したくなる振り付けだ。
圧巻でなおかつ、みんなで踊り出したくなるようなどこか親しみやすさも感じさせるNiziUのパフォーマンス。その中核に立つのが、年長組のMAKOとRIOである。MAKOはJYPエンターテインメントで約3年、RIOは中学生の頃からEXPG STUDIOに所属。二人は『Nizi Project』に参加するまでの間、それぞれの場所で技術を磨いてきた。そのため、地域予選では群を抜いてパフォーマンス力が高かったMAKOとRIO。しかし、二人の違いは東京合宿で明らかとなる。
MAKOは「I'll be back -Japanese ver.-」(2PM)で息もつかぬ激しいダンスを、RIOは「Summertime」(RIRI, KEIJU, 小袋成彬)でフリースタイルの芸術的なダンスを披露し、ともに視聴者と他の参加者を魅了した。しかしJ.Y. Parkだけはどちらも完璧に見えたパフォーマンスの差を明確に理解していた。それはパフォーマンスを観ている人と“心を通わせているか、通わせていないか”である。RIOは表現力に長け、J.Y. Parkからも地域予選でそこを評価され合格に至った。だが良くも悪くも楽曲の世界観に入り込んでしまうため、観客を魅了しながらもどこか置いてけぼりにしてしまうような印象があったのだ。
当時、J.Y. ParkはそんなRIOを「ダンサーみたい」と表現。しかし、それは決して褒め言葉ではない。アーティストとして技術力を見せつけるのではなく、目の前にいる誰かを楽しませるパフォーマンス力を向上させねばならないことを意味していた。ただ逆に言えば、8年間磨き続けていたダンスの技術は誰よりも優れていたということだろう。