日向坂46とオードリーの運命の出会い 名場面の数々生み出した『ひらがな推し』

 日向坂46の前身グループ・けやき坂46の冠番組『ひらがな推し』初のBlu-ray作品5タイトルが、3月31日に発売。司会を務めるオードリーと彼女たちの珠玉の名場面の数々が収録される。

 加藤史帆はトーク番組『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京)にゲスト出演した際に、「私たちとオードリーさんが出会ったのは運命だった」とコメントしていたが、多くのおひさま(※日向坂46ファンの呼称)が首を縦に振った瞬間だったのではないだろうか。今の良好な関係性を見ると、決して大袈裟な表現ではないと感じられる。

 その運命の出会いとなった場所が『ひらがな推し』の初回収録。そこではメンバーが考える“MCになって欲しい人 ベスト5”が発表され、千鳥、はんにゃなどの名前が上がる中、唯一、オードリーと書き記したのは、日向坂46のエースとして活躍する小坂菜緒だった。この瞬間から若林正恭の“小坂贔屓”が始まった。

 およそアイドル番組とは思えないような、お笑いに対する圧倒的な熱量を見せ、日曜深夜を沸かしている彼女たちの冠番組。しかし初期の頃は大人数の女子に対して、若干人見知りするようなオードリーの姿があった。一方、当時のけやき坂46も佐々木久美や加藤といったバラエティ能力の高さを感じさせるメンバーもいたが、全員が全員、収録時に輝きを放っていたかというと、決してそういうわけではなかった。

 しかし共演者の魅力を引き出すのに定評のある若林は、徐々に彼女たちの特性を掴み、放送を重ねるごとに番組のグルーヴ感は増していった。例えば、グループの中で比較的おとなしい印象の東村芽依には「YES」「NO」「トゥース」の棒を用意して会話を繰り広げるなど、斬新な切り口で笑いを生み出した。クールビューティーな印象の高本彩花に対し、“おたけ”というあだ名をつけて、親しみやすさを生んだ。初期の頃は渡邉美穂がバスケの1on1対決で対峙した際に「怖い」と泣き出すなど、少しメンバーに恐れられていた印象があった春日俊彰も、徐々に彼女たちのファンになり、メンバーからいじられるようになっていった。

 そんな2組の距離を一気に縮めたのは、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)の宮崎ロケ前日での食事会だったという。そこでは若林から恋愛トークを引き出し、春日は春日でメンバーたちに仕事論を語り、黄色い声を浴びてご満悦になっていたそうだ(『あちこちオードリー』より)。今となっては阿吽の呼吸で番組を展開する2組だが、やはり大きな転機と呼べる日があったのだ。