King & Prince 岩橋玄樹、Jr.時代からの軌跡 変わらないティアラと6人の絆

メンバーとファンの想いがこもったピンクのペンライト

 同じく2018年、King & Princeが出演したドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME~時が奏でるリアルストーリー~』(フジテレビ系)で自身がパニック障害であることを告白。「逃げられないような立場だったり、どうしていいかわからなくなると自分の感情のコントロールがわからなくなって。唯一知っているのが神宮寺だけ。彼にも助けてもらったこともあったし」と神宮寺だけがその事実を知っていることも打ち明けた(※1)。

 岩橋は治療に専念するためとして活動を休止したが、その後もパフォーマンスの際は5人が岩橋の立ち位置のスペースを空け、楽曲を披露するたびにSNSへはファンの感動の声が多く寄せられた。また2018年に『第69回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)へ初出場した際もピンクのスポットライトがステージ上の岩橋の立ち位置を照らし、こちらも大きな反響を呼んだ。TVだけではなく『King & Prince CONCERT TOUR 2019』では集まったファンがペンライトをピンクに変え、岩橋のパート部分を歌い、メンバーとファンが一体となって岩橋へエールを送っていたことも記憶に新しい。

いつまでも変わらないティアラと6人の絆

 ジャニーズ事務所から発表された岩橋のコメント(※2)には「メンバーを含め、たくさんの方々が応援し続けて待ってくれているにも関わらず、自分の心の弱さから、皆さんとの約束を果たす事が出来なくなってしまった事を、本当に申し訳なく思っております」と謝罪の気持ちを綴り、「常に心配をかけてしまったけれど、どんな時でもティアラの皆さんの気持ちはすごく伝わっていました。約11年間応援してくれて本当にありがとうございました。新しい道に進んでも僕はティアラの事が大好きです」とファンへの気持ちを告白した。また今後については「今までとは少しだけ環境を変えて、しっかりと自分のペースで治療を頑張ります。そして、応援してくださった皆さんにいつの日かまた再び笑顔を届けられるようにしっかりと人生を歩んでいきたいと思います。本当にありがとうございました」と結んだ。

 発表を受けSNSでは「#岩橋玄樹くんありがとう」のハッシュタグを付け、ファンが感謝の気持ちや思い出を投稿しトレンド入りを果たした。発表の夜、櫻井翔がキャスターを務める『news zero』(日本テレビ系)でも岩橋の脱退を報じた。櫻井は「SNSにはファンの方々から岩橋くんへの“ありがとう”が溢れていました」と伝えた上で「本当にたくさんの人達を笑顔にしてきたと思いますし、これからは彼自身も笑顔の多い人生を歩んでほしいと切に願っています」と岩橋にエールを送った。

数えきれないほどの感動と笑顔を胸に

 ジャニーズ事務所も岩橋の脱退については6人で話し合った結果であるとし「メンバーも6人でステージに立てる日が来ることを信じておりましたが、岩橋より決断を聞き、6人で話し合った結果、大切な仲間だからこそ前向きに送り出すべきだと考え、5人で歩んでいくことを決意いたしました」とコメントしている。

 ファンの多くは6人の決断をまだまだ受け入れられないかもしれない。筆者自身病気について専門医に取材した経験から、エンターテインメントの分野では特に難しい病気であること、治癒までの期間が長期に渡ることを理解しつつ、いつか6人が揃う姿を楽しみにしていただけに残念でならない。しかし“岩橋玄樹”という唯一無二のアイドルが存在していたことに何ら変わりはない。岩橋という稀有な存在がKing & Princeのアイドル性をより高めていたのではという思いは今も変わらない。岩橋の新しい分野での活躍を願いながら、今まで私たちに届けてくれた数えきれないほどの笑顔と感動を大切にして、これからもKing & Princeに声援を送り続けたい。

※1:https://realsound.jp/2018/10/post-267057.html
※2:https://www.johnnys-net.jp/page?id=text&dataId=2057&artist=41

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる