King & Prince 岩橋玄樹、Jr.時代からの軌跡 変わらないティアラと6人の絆

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 2018年11月からパニック障害の治療のため活動を休止していたKing & Princeの岩橋玄樹が、3月末でグループから脱退し、ジャニーズ事務所からも退所することが3月29日、明らかになった。活動休止から現在まで、病状の回復を祈り、復帰を待ち望んでいたファンにとっては悲しく寂しいお知らせとなった。今回は彼のJr.時代から現在までの軌跡を振り返り、改めてその魅力を考察してみたい。

透明感のあるビジュアルで圧倒的な人気を獲得

 雑誌『Myojo』が1年に1度、読者からの投票で決定する「Jr.大賞」。さまざまな部門がある中で最も注目を集め、人気のバロメーターとも言われているのが「恋人にしたいJr.」部門である。岩橋が最初に1位を獲得したのは2014年の第20回から。ジャニーズ事務所に入所したわずか4年後のことだ。岩橋はなんと2018年の第24回まで、前人未到の5回連続で1位という記録を達成した。2018年が最後となったのはKing & Princeとしてデビューしたためである。

 筆者が最初に岩橋に注目したのは2012年の9月に関東ローカルで放送された『ジャニーズJr.の真実』(日本テレビ系)というドキュメンタリー番組だった。番組では1カ月間『Johnny’s Dome Theatre~SUMMARY 2012~』に出演するジャニーズJr.に密着し、リハーサルの模様や本番の舞台裏で奮闘する彼らの姿を追っていた。そこに現在見事デビューを果たしたSixTONESの森本慎太郎をはじめ、King & Princeの神宮寺勇太、そして岩橋の姿もあった。番組でカメラは楽屋で必死に英語検定の勉強をする岩橋の姿を捉えていた。インタビューで自身が中学時代はいじめに遭い、不登校となっていたことも告白。大学進学を希望していることも明かしている。また抜擢された太鼓の演目に向け、プレッシャーによる腹痛を訴えながらも、懸命に練習に励み努力を怠らない真摯な姿に感銘を受けたことを記憶している。

 2015年のシアタークリエで行われた『ジャニーズ銀座』で平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺と共に6人で出演後、同年の『ガムシャラ!サマーステーション』で期間限定ユニット「Mr.King vs Mr.Prince」を結成。しかし以降はしばらくの間Mr.King、Mr.Princeごとの活動に留まったこともありファンをやきもきさせたが、2018年に6人一緒にという意味を込めたグループ名「King & Prince」としてデビューを果たした。デビューは記者会見で6人の口から報告し、会場を埋め尽くしたデビューを待ち望み背中を押し続けたファンから喜びの歓声が挙がった。また現在ではすっかり定着したKing & Princeのファンネーム“ティアラ”も5月26日に行われたデビューイベントで岩橋が命名したものである。

SNSで“濃いピンクの子”が話題に

 CDデビュー日を控えた2018年3月21日、「シンデレラガール」をTV初披露した『CDTV 卒業ソング音楽祭』(TBS系)が放送されるとSNSが騒然となった。番組を見ていたジャニーズファン以外の視聴者からも「濃いピンクの子、誰? 可愛い」と感想が寄せられ、岩橋の名前と共にイメージカラーの“濃いピンク”も一躍有名になった。

ビジュアルからは想像できない骨太の一面も

 端正なビジュアルの岩橋だが、野球好きなスポーツマンの一面も。2017年から読売ジャイアンツの専門情報誌『月刊ジャイアンツ』で隔月連載を担当。2018年のプロ野球イースタン・リーグ「読売ジャイアンツVS東北楽天ゴールデンイーグルス」ではサプライズで登場。ジャイアンツのユニフォームを着用して始球式を務めた際のピッチングが見事で、観戦していた野球ファンからも大きな反響が寄せられたほどだ。

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