『TVアニメ「ガル学。~聖ガールズスクエア学院~」コンプリート・ベスト』インタビュー
Girls²が振り返る『ガル学。』の思い出 3ユニットならではのキャラクターと楽曲の魅力
Girls²のメンバー全員が声優を務め、『おはスタ』(テレビ東京系)にて毎週月曜朝に放送中のオリジナルアニメ『ガル学。~聖ガールズスクエア学院~』(以下、『ガル学。』)。夢のステージを目指して切磋琢磨してきたキャラクターたちと同様に、『ガル学。』と共に成長を遂げてきたGirls²。そんな彼女たちが歌うオープニングテーマ&全エンディングテーマを収録した、コンプリートベストアルバムが3月24日にリリースされた。
今回、メンバーを代表して小田柚葉、隅谷百花、小川桜花、山口綺羅、石井蘭の5名にインタビュー。east²(小田柚葉、原田都愛、石井蘭)、west²(隅谷百花、菱田未渚美)、south²(鶴屋美咲、小川桜花、増田來亜、山口綺羅)から成る各ユニットの魅力をはじめ、『ガル学。』の思い出、ベストアルバムにかける想い、そして3月27日、28日に開催予定の配信ライブ『ガル学。Anime LIVE 2021 ~ツナグツナグ~』に向けた意気込みまで、たっぷりと語ってもらった。(佐藤結衣)
『ガル学。』ならではのユニット曲に注目
ーーコンプリートベストアルバムは、まさに『ガル学。』集大成というラインナップですね。
隅谷百花(以下、隅谷):はい。Girls²としてはもちろん、アニメの中でキャラクターたちが組んでいたユニットごとの曲もすべて入っています。それぞれユニットによってカラーが違うので、飽きることなく聴いていただけるんじゃないかなって。
小田柚葉(以下、小田):south²は“完全完璧”、east²は“アオハル”、west²は“漫才”みたいにユニットごとのテーマが全然違うので、曲も個性豊かなんです。3ユニットに分かれて歌うというのは、『ガル学。』ならではな貴重な機会だったので、私たちも楽しかったです。
山口綺羅(以下、山口):south²は3人バージョンと、ヨウカのいる4人バージョンで、またガラリと変わるのがすごく楽しかったです。ぜひその違いにも注目していただきたいです。
石井蘭(以下、石井):アニメの中では一部分しか流れていなかったものが、やっと皆さんにフルで楽しんでいただけると思うと、とても嬉しいです。今回はダンスプラクティスビデオも入っているので、普段の私たちとはまた違った見方ができるところも楽しみにしてほしいです。
小川桜花(以下、小川):本当に『ガル学。』が始まってから発表した曲、すべてが入っている豪華なベストアルバムになりました!
ーーエンディングテーマは毎月のように入れ替わって、1年を通じて楽しめるアルバムにもなったように思います。皆さんの中で「こんなときに聴いてほしい」というおすすめの1曲はありますか?
石井:私とユズが歌っている「サクラ道!」は、卒業・入学シーズンに向けた楽曲になっているので、これからの季節にぜひ聴いてほしいです。歌詞の内容も別れだったり新たな出会いだったり、ストーリー的な感じで描かれているので、聴くだけで1年間また始まったなぁといい気分になれると思います。
小田:言いたかったこと言われちゃいました(笑)。
小川:私は「Never Give Up ~うつむかず顔を上へあげて~」が好きです。ちょっと疲れてしまったときに聴くと、前向きで元気な気持ちになれると思います。新生活を過ごして、うまくいかないことがあったときにお守りみたいな曲になったら嬉しいですね。
山口:「ありがとう ~ひとことあなたに~」は、タイトルの通り感謝を伝えたい人に向けた歌です。母の日とか、お母さんの前とかで歌ったら、すごく喜んでくれるんじゃないかなと思います。
隅谷:「Holy Magic ~大人になっても解けない魔法~」はクリスマスシーズンにぴったりなので、ぜひ12月に聴いてほしいなと思います。めっちゃ幸せになれる曲です!
メンバーのリアルとキャラクターの違いも楽しめる『ガル学。』
ーーアニメの中では同じ名前のキャラクターを演じていましたが、ご自身とアニメキャラクターとのギャップはありましたか?
隅谷:関西弁くらいしか似てないかも......? アニメのモモカは常にボケていてとっても明るい性格なんです。
石井:私が演じたランは、最初のほうは特に気の強い役柄だったんですよ。ユズハを守るお姉ちゃん的なポジションだったので、セリフもちょっとヤンキーチックというか(笑)。そういう言葉遣いをしたことなかったので難しかったです。
山口:私も似てないかもしれないです。アニメの中のキラは意思がしっかりしていて面倒見も良くて。クレアが私に甘えてきて、それをあやすっていうところもあったんですけど、実際は全然......(笑)。
小田:私は人見知りタイプっていうところは同じだったので、キャラクターにも共感できましたね。でも、実際はもうちょっと慣れていくのが早いので、ベースが大人しくて「トアちゃん」「ランちゃん」って呼ぶのはちょっとくすぐったかったです。
小川:私も普段は元気で明るいイメージが強いと思うんですけど、『ガル学。』の方だとすごく真面目で自分に厳しくて、落ち込みやすいタイプで。特にグループから抜けているときの演技が難しかったです。本当はsouth²に戻りたいけれど、みんなの足を引っ張りたくないと思って入れない……っていう複雑な気持ちを抱えながら、それでもトアの前では明るく元気にしようっていう。アフレコを指導してくださる先生からも「これは本当に難しいよ」と言われました。
ーー実際に小川さんがヨウカのような境遇になった場合は、どうなりそうですか?
小川:良くも悪くもすぐ忘れるタイプなので(笑)。あまり引きずらないというか、すぐ忘れてみんなと楽しく過ごしていると思います。
ーー頼もしいですね(笑)。客観的に見て、このキャラクターの性格は誰っぽいなと思ったことはありましたか?
小川:私は見ていて、クレアとキラの感じが百花と美咲っぽいって思いました。甘々な感じが!
小田:(増田)來亜のキャラは実際と全然違うよね。台本でもクレアのセリフは、絶対に語尾に波線がついてるんですよ。「なんとかなの~」みたいな(笑)。
小川:來亜は一見するとおしとやかな感じなんですけど、実際は結構サバサバしていて自分の意思が強いタイプなので。
ーー全体のストーリーについては共感できるところはありましたか?
小川:そこは実際の私たちとかなりリンクしていると思いました。Girls²としてもアリーナツアーを目標にして頑張っているので。ガールズアリーナを目指して練習に励むシーンはアニメと一緒ですね。
ーー『ガル学。』に携わる前と後でGirls²全体に変化はありましたか?
小川:みんな、声優というお仕事に興味を持ったのが大きな変化ですね。やりたいことがまた1つ増えました。どんな作品でもいいので、また声優のお仕事に挑戦させてもらいたいねって、みんなで話しています。
ーードラマなどの演技のお仕事と声優のお仕事は、やはり違いがありましたか?
隅谷:特にセリフのないところが難しかったよね。
小川:そう! 例えば驚いた顔の映像が流れるとき、台本にはセリフが書いてないんです。なので、そこは映像を見て「こんな感じかな?」という感覚で、「わ!」とか「え!?」とか言っていました。実はアフレコ初日は、east²の柚葉と蘭と(原田)都愛だけが収録だったんですけど、ほかのメンバーも見学していたんですよ。
隅谷:「頑張っているなぁ」と思って見ていました。見られてるの、めっちゃ恥ずかしいだろうなって(笑)。
小田:うん。トアに抱きつかれて「わー!」って騒がなきゃいけないシーンのとき、すごく恥ずかしかった!
山口:最初のほうは、アニメのキラキラに対して声が負けちゃうなって思うことがありました。実写の演技よりも、テンションを上げてセリフを言うのがポイントだなって、少しずつ掴んでいく感じでした。
小川:全く違うよね。全身が使える演技と違って、声だけでしか表現できないから。そこに全部を乗せていくことに慣れるまで大変でした。