ぜんぶ君のせいだ。ソロインタビュー第1弾:征之丞十五時
ぜんぶ君のせいだ。征之丞十五時が自分らしさを手にするまで 「好きなものを好きと言える“大切な居場所”になった」
「一瞬迷ったけど、やめる理由はなかった」
ーー今のお話にも表れてますけど、ぜん君。って、メンバー同士の絆、ファンの皆さんへの心遣い、どちらも一切妥協しないグループですよね。
征之丞:はい、どっちも離さないです。
ーーこの状況下でも、ストイックに47都道府県ツアーを回っているというのが何よりの証拠だと思うんですけど、十五時さんとしてはどんな感覚で挑んでいるんですか。
征之丞:コドモメンタルの社長も「自分の地元に好きなアーティストが来てくれたら、それが何より嬉しいじゃん」とよく言っているんですけど、本当にそうだなと思っていて。自分もファンだった時はあまり遠征とかできなかったんですけど、自分の住んでいるところにぜん君。が来てくれたら嬉しくて、リリイべやライブに行ったりしていたんです。その嬉しい気持ちはよく知っていますし、こうして47都道府県を回っていると、行く先々で「待っていたよ」とか「前回ぜん君。が来てくれた時ぶりにまた来たよ」って言ってくれたりするので、やっぱりみんな待っていてくれてるんだなと実感できます。そういう患いさんがいてくれるからこそ活動できているんだなって。
ーー誠意を持って47都道府県を回っているからこそ、もらえる言葉ですよね。昨年11月、新しい5人体制のスタートと同時にツアーも開幕したわけですけど、メンバーの成長を感じた印象的な出来事って何かありましたか。征之丞:この数カ月で一番変わったなと思うのが、ふふ(雫ふふ)なんです。ふふって覚えることが苦手な印象で、入ってきた時のダンス練習でも1テンポ遅れていたり、他のメンバーを横目で見ながら踊ってる感じだったから、「ふふ、大丈夫かな?」と思っていたんです。でも、みんなも思ったことはちゃんと指摘するし、ふふも言ってくれた方が成長できるだろうから、メンバー同士でちゃんと伝え合うようにしたんですよね。そしたら今は見違えるように踊れるようになっていて。この前、甘福氐(暗)とこてちゃん(个喆)と一緒に、お披露目前の5人のダンス動画を見直していて、面白くて笑っちゃうくらいだったんですけど(笑)、そこからのふふの成長がものすごく感じられるなって思ったんです。
ーー素晴らしいですね。新しい3人は、1カ月くらいで振り付けも詰め込んだんですよね?
征之丞:そうです。本当にぎゅうぎゅうに詰まっていて。9月にまっそんが脱退して新しい3人が入ってきて、11月にはもう新体制のお披露目だったので。その間はとにかく怒涛でした。しかもお披露目がZepp DiverCity TOKYOという大きな舞台だったので、3人は自分よりも速いスピードで成長しなきゃいけなくて......。実際にちゃんと成長できていたから、もう尊敬の域ですね。
ーー編成がガラッと変わって、グループ史上初の活動休止も経験したわけですけど、十五時さんとしてはようやく手にした大事な居場所であるぜん君。が崩れてしまうんじゃないか、なくなってしまうんじゃないかという不安もありましたか。
征之丞:もちろんありました。コロナでライブがなくなって気持ちが沈んでいるときに、よっちゃんとぼのの脱退を聞いて「マジか......」と思いましたね。やっぱり自分の中でショックが大きくて。自分も正直、どうするかめっちゃ迷っていたんですよ。めーちゃんに「私は続けるけど、十五時はどうする?」って言われたときに、やらないと言ったら自分の気持ちもそっちに流れていっちゃう気がして。続けたい気持ちがあったから、「やりたい」と言いました。めーちゃんがぜん君。でいてくれる心強さもあったし、自分はやりたいことを続けるだけだなと思いました。一瞬迷ったけど、患いさんもいてくれるし、やめる理由はなかったですね。今はこの7人で安心してやっていけるなっていう気持ちです。
「自然と“征之丞十五時”になれている」
ーーとにかく大変な時期だったと思いますけど、十五時さん自身もぜん君。への気持ちを再確認できたという意味では、有意義な時間だったのかもしれないですね。何よりグループとして一段と強くなったと思うので。見ている側としてはドキドキでしたけど......。
征之丞:去年はジェットコースター感がすごかったですよね。患いさんの心も、だいぶ翻弄されたんじゃないかと思います(笑)。
ーーそうやって自分自身と向き合ったことで、何か新しく気づいたことってありましたか。
征之丞:どうなんだろう......やっぱり可愛さとカッコよさを両方持っていたいということかな。欲張りなので(笑)。でも、一番大切なのは好きなようにやっているということですね。「いつでも十五時でいなきゃいけない」とか「みんなが思う十五時はこうだから」とかそういうのは全くなくて、自分の好きなように自由にやっていたら、「それが十五時っぽくていいね」って言ってもらえるのが楽しいんです。征之丞十五時に無理矢理なっているわけじゃなくて、自然になれているんだなと思います。
ーー名前を与えられて演じているわけじゃなくて、自分の自然体が征之丞十五時だったというか。
征之丞:そうですね。好きなものはちゃんと好きと言えるようになって、自由になりました。征之丞十五時になったことで秘めていたものが解放されたので、すごく居心地がいいです。
ーーグループのために個性を犠牲するのはよくないと思いますけど、十五時さんが伸び伸びとやっていることがよくわかりました。最後にグループとしての目標、個人としての目標を伺えますか。
征之丞:ぜんぶ君のせいだ。の芯の部分は全く変わっていないので、まだ一度もぜん君。を見ていないという人や、今までのぜん君。が好きだったけど新しい7人をまだ見ていないという人には、ぜひ見てもらいたいと思っています。やっぱり常に患いさんと一緒に進んでいきたいので。あと、今の7人で武道館に絶対立つぞって、全員が同じ気持ちで思えているので、きっと実現できると思います。患いさんは今までジェットコースターみたいに翻弄されてきたかもしれないけど、安心してぜん君。についてきて欲しいです。
個人としては、もっと上を目指してパフォーマンスを磨きたいと思います。めーちゃんやメイメイ(メイユイメイ)を見ていると、やっぱりどのダンスや歌にも感情がしっかり入っているなと思うので。ライブの1曲目から感情を入れていこうってよく言い合っているんですけど、そう言われなくても自分からできるように成長していきたいですね。
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