OWV、4人でのパフォーマンスだからこそ際立つカラーや“らしさ” 「Ready Set Go」ダンス動画から考察

 そして、最後に「楽曲とパフォーマンスの親和性の高さ」にも触れたい。「Ready Set Go」のダンスには「お姫様を助けに行く騎士」というテーマが設けられており、ブリッジの終わり部分では、佐野と浦野が扉を作り、本田がそれをこじ開けて、姫という設定の中川の手を取る、という振りも出てくる。楽曲を通して世界像やストーリーが見えてくる振りをつけたLOOKの才能もだが、それをしっかり表現できているOWVメンバーのスキルの高さに脱帽だ。それもこれも、振付も担当するほどダンススキルが高い本田と佐野、ラップに強みを持つ中川、美しい歌声でボーカルを務める浦野と、それぞれの強みを活かしてメンバー同士でサポートし合っているからこそ、楽曲の世界像を際立たせるクオリティの高いパフォーマンスに仕上がっているのではないだろうか。

 ダンスパフォーマンスをする上で、センターを立てられない偶数は構成がしづらいと言われることがある。だが、OWVはそれも物ともしていない。むしろ、4人だからこそ、OWVのカラーや「らしさ」が際立っていると言える。2月21日0時には、3rdシングル表題曲「Roar」のMVも公開される。そこでも彼ららしいパフォーマンスが見られるのではないだろうか。バラエティでのワチャワチャした雰囲気とのギャップもあいまって、パフォーマンスで多くの人を魅了するOWV。2021年のさらなる飛躍に期待したい。

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