TREASURE、メンバー分析で迫るグループの躍動【後編】：バン・イェダム、ハルト、パク・ジョンウら成長続く年下メンバー

■パク・ジョンウ

　ハルトと同じ2004年生まれで「ハジョンウコンビ」の片割れであるパク・ジョンウは、ボーカルの先生にYGエンターテインメントを紹介され、YGの練習生になってから本格的に歌を学んだという天才肌だ。『YG宝石箱』の評価で歌ったアデル「When We Were Young」で強烈なインパクトを残し、未成年が多かったTREASURE Cチームの中で一気に注目を集める存在となった。ソウルフルだが硬質で、どこか少年らしい純粋さも感じられる独特の歌声の持ち主であり、イェダムとはまたイメージの異なる印象を与えるメインボーカルのひとりだ。『YG宝石箱』では課題曲によってラップをこなし、リズム感の良さを披露していた。子犬に例えられるように好奇心が強く人懐っこい朗らかな性格で、活発で外向的だが照れ屋の面もあるようだ。バラエティ感あふれるポジティブなエネルギーで、グループ全体を盛り上げるムードメーカーのひとりと言っても良いだろう。末っ子のソ・ジョンファンは同じ益山市の出身で、以前からの知り合いでもあり、寮でのルームメイトだったユン・ジェヒョクとは悩みを相談し合う仲だという。

■ソ・ジョンファン

　2005年生まれの最年少ソ・ジョンファンは、練習期間6カ月でデビューを勝ち取った。幼少期は子役としてCMなどへの出演経験もあり、テコンドー3段でK−TIGERSという歌って踊るテコンドーユニットに所属していた。格闘技経験があるからか抜群の身体能力と体力・パワーを誇り、『YG宝石箱』ではサバイバルの最中、かなりのスピードで表現力やダンス能力を開花させ、ダンス評価では1位を獲得した。「I LOVE YOU」のMVでは恋する主人公を演じ歌い出しも担当するなど、若いグループとしてのフレッシュな魅力を象徴するような存在感を放っている。明るくメンバーを励ましたり、素直な性格のようだが普段の学校生活では人見知りの面もあるという。『YG宝石箱』では上手くいかない自分に号泣してしまったジョンファンを他の練習生達が全力で慰める場面もあり、思わず庇護したくなるような「末っ子力」も感じられた。食べることが大好きで、『YG宝石箱』から身長もどんどん伸び、高校1年生ながらすでに180cmに迫る勢いだ。2004年生まれのハルトとジョンウ、2005年2月生まれのジョンファンの3人は2001年以前の学校システムでは同級生のくくりになる（2001年生まれより前は早生まれを含む3月〜翌年2月までが同学年だったが、現在では制度が変わり同じ年生まれのみが同学年になっている）からか、3人まとめて「マンネ（末っ子）ライン」とみなされることも多い。3人ともデビューが決まってからの準備期間中にかなり身長が伸び、末っ子ながらメンバーの中で高身長TOP3に並ぶ存在となった。

　TREASUREは人数が多い分、バラエティに富むキャラクターが揃いながらも、それぞれしっかりとしたグループ内での立ち位置を確立しているようだ。グループとしての集団の魅力と同時に、各個人の魅力あふれるTREASUREの今後に期待したい。

■DJ泡沫
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