ジャニーズWEST、『週刊うまくいく曜日』リリース前からのSNSでの盛り上がり 「4年7ヶ月」意味の推測合戦も

SNSを通じたファンの結束

 さて、昨年は、ジャニーズWESTの冠番組『パパジャニWEST』(TBS系)の地上波放送が開始された。トラクターを運転する濱田、イルカとキスした藤井、子どもにやさしく「だーめ」と諭した神山、企画を通して思わぬシーンで胸キュンする場面もあれば、重岡が作ったオブジェを中間が壊してしまうハプニングもあり。桐山はダイビングのライセンスを生かして水族館の水槽掃除を手伝いつつギャグを飛ばしたかと思えば、小瀧が美容師になろうと考えていた過去を明かしたことも。しっかり笑いもとるし、思わぬタイミングで感慨深いエピソードもある、まるで福袋のような番組だ。

 『パパジャニWEST』の公式Twitterはフォロワー数13万4千フォロワーを数え、毎回放送前後には「#めざせ全国放送」のハッシュタグと共に盛り上がりをみせている。放送地域が限られている上、深夜帯の放送にも関わらず関連ワードがトレンド入りすることも珍しくない。奮闘するメンバーと一緒に、番組を全国区へと押し上げようとするファンの大きな愛情と結束力の高さを感じる。しかも、前向きでユニークな投稿が多いのも特徴的だ。ジャニーズのグループに限ったことではないかもしれないが、一つの投稿もたくさんの人の力を集結させることで大きな力になると、番組とSNSをみながら実感している。

 今回発売のシングルは全部で3形態あり、特典映像を合わせると3時間に及ぶ。観て聴いて、自宅で楽しめるコンテンツをたっぷり用意してくれる太っ腹っぷりだ。「週刊うまくいく曜日」のように胸を打つストレートなメッセージの楽曲もあれば、「カメレオン」のようにジャジーな大人っぽい世界観もあり、そして胸にじんわりと響くスローなラップが効いたラブソング「4年7ヶ月」も。どの作品も安定した歌唱力で届けてくれるジャニーズWESTだが、それより何より、メンバー全員が心底楽しそうに、心を込めて歌う姿がたまらないのだ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる