荻原梓のチャート一刀両断!
NiziU、EXILE TRIBE、LiSA、櫻坂46......2021年最初のシングルチャートから考える、各アーティストの飛躍と再起
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2021-01-11/
最新のオリコンチャートによれば、NiziU『Step and a step』が12,106枚で1位を記録。そしてEXILE TRIBE『RISING SUN TO THE WORLD』が9,798枚で2位、LiSA『炎』が9,360枚で3位、櫻坂46『Nobody’s fault』が8,392枚で4位、King & Prince『I promise』が6,726枚で5位と続いた。この週はほとんど新譜がなく、年末年始の音楽特番をはじめとしたメディア露出が既発作品のセールスに影響したと考えられる。そこでそれぞれの年末年始の動きを振り返ってみたい。
2020年の顔、NiziU
12月2日にデビューを果たしたNiziUは、その後数々のテレビ番組に出演した。
活動休止中だったメンバーのMIIHIが復帰した『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2020』(テレビ朝日系)や、特別賞を受賞した『第62回輝く!日本レコード大賞』(TBS)、女性グループとしては史上最速の出場となった『第71回NHK紅白歌合戦』など、各局歌番組を行脚。『Yahoo!検索大賞2020』のアイドル部門も受賞し、2020年の顔と言っても過言ではない活躍を見せた。
「Rising Sun」から10年のEXILE TRIBE
トップ5の中では唯一当週で新譜をリリースしているのがEXILE TRIBEである。
2011年の東日本大震災の際にEXILEが発表した「Rising Sun」からちょうど10年となる今年、新たに彼らが掲げたテーマは「日本を元気に。そして、日本の元気で、世界を元気に」。収録された「RED PHOENIX」「RISING SOUL」「WAY TO THE GLORY」の3曲はどれも聴き応え十分だ。
飛躍の1年となったLiSA
主題歌を務めた『鬼滅の刃』の大ヒットにより年末はメディアに引っ張りだことなったLiSAは、各局の大型特番はもちろんのこと、『ひるおび!』(TBS系)や『深層NEWS年末3HSP~2021年ニッポンの羅針盤~』(BS日テレ)、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)といった音楽以外の番組にもコメント出演しており、こうした高い露出頻度がセールスにも繋がっていたと考えられる。10月にリリースした『炎』はレコード大賞を受賞。大きな飛躍の1年となった。