瑛人、素朴な人柄と天然キャラでバラエティでも活躍? 明石家さんま、バナナマン&サンド……大物芸人とも共演相次ぐ

 ここ数日気温が急に下がり、一気に年末感が増している。予想外の出来事が立て続けに起こった2020年。コロナ禍に外出自粛を余儀なくされ、イベントや音楽ライブは次々と中止になったが、反対に自宅で楽しめる動画配信サービスや音楽サブスクリプションは例年よりも盛り上がりを見せた。そんな中、今年の「新語・流行語大賞」にノミネートされるほど注目を浴びたのがシンガーソングライター瑛人の「香水」だ。

瑛人
瑛人『すっからかん』【CD】

 昨年までほとんどの人が名前すらも知らなかった瑛人の楽曲が知れ渡ったのは、10~20代の若者が熱狂しているTikTokがきっかけ。2019年4月のリリースから約1年遅れ、同曲の〈君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ〉という中毒性の高いフレーズが話題に。LINE MUSICやSpotifyをはじめとするストリーミングサービスのチャートを席巻し、2020年5月25日付の「Billboard Japan Hot 100」で総合首位を獲得。香取慎吾やお笑いコンビ・チョコレートプラネットなど著名人によるMVのパロディ動画、カバー動画も続々と登場した。

 今年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)初出場も決まるなど、音楽番組にも引っ張りだこの彼だが、その歌声や音楽性とはまた違った観点から注目されることも。それは音楽番組出演時のトークコーナーや、バラエティ番組で見せる意外な“人柄”だ。

 瑛人の場合、そのアーティスト名が知れ渡る前に「香水」という曲名やメロディが先行して話題となったため、当初多くの人はそれを歌っている人がどんな人なのかを知らなかった。ただ、〈クズになった僕〉〈人を傷つけてまた泣かせても 何も感じ取れなくてさ〉という自虐的な歌詞に反して、MVで見せる穏やかな笑顔とのギャップに驚いた人も多かったのではないだろうか。

 瑛人が「香水」をテレビ初披露したのは、7月24日に放送された『ミュージックステーション 3時間半スペシャル』(テレビ朝日系)。その時も嵐やOfficial髭男dismなど名だたるアーティストが集う中、ひときわ緊張していた瑛人の好青年ぶりが大きな話題に。また、8月23日にBuzzFeed Japanが出した「【ガチ検証】ドルチェ&ガッバーナの香水をつけて取材したら瑛人は気づくのか?」という検証ドッキリも印象に残っている。この記事では、ドルチェ&ガッバーナの香水をつけた記者が瑛人にインタビュー。歌詞に商品名が出てくるとはいえ、別に気づく必要はないだろうが、記者がネタバレするまで気づかなかった言い訳を述べている瑛人からその人となりがうかがえる。

 一気にスター街道を駆け上がった瑛人だが、その勢いに本人自身が戸惑っている素朴さが逆に好印象を与えるのだろう。公式Twitterでも、メディア出演や楽曲リリースのお知らせと一緒に、「オニオングラタンスープうまかった!」「模様替えした」という何ともゆるい投稿が並んでいる。思わず、親心でよかったねと反応したくなる微笑ましさだ。

 また、瑛人の天然ぶりも次々と明らかとなっている。例えば、『NHK紅白歌合戦』の記者会見でのこと。「当日はどんな香水をつけるのか?」という質問に、瑛人は「香水つけるとハチが寄ってくるって母ちゃんに教えられているので、僕はNO香水で臨ませていただきます」と回答し、会場にいた共演者や記者を笑わせた。その会見後には、彼と親交のある作詞家の御徒町凧が「紅白の記者会見の後、瑛人に『ところで俺、紅、白、どっちの組ですか?』って聞かれた」と投稿したツイートがSNSで拡散。会見での天然ぶりを裏付けする形となった。

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