ちゃんみな×SKY-HIに聞く、“ふざけ倒した曲”に潜ませたアーティストとしての願い「エンタメは人の心を幸せにするためにある」

ちゃんみな×SKY-HI 対談インタビュー

 今年9月のシングル『Angel』を通して、リスナーによって捉えどころのまったく異なる作品世界を提示し、新たな表現を形作ったちゃんみな。最新作「Mr. Psycho」のリリースといったアーティスト活動に加えて、新会社となる株式会社BMSGを立ち上げ、プロデュースを本格的に手掛けることになったSKY-HI。ジャンルレスに音楽というカルチャーの中で新たな試みと動きを見せる二人がタッグを組み、「ちゃんみな & SKY-HI」名義でのクリスマスソング「Holy Moly Holy Night」をリリースした。

 ……と書くと「最先端」なサウンドを提示しそうに思えるが、さにあらず。この「Holy Moly Holy Night」は、MVで登場する謎の80’s衣装などからも感じるように、二人が徹底して遊び、ふざけ、コミカルにアプローチした一曲となっている。もちろん、二人が超実力派というバックボーンがあるからこそ「作品」として成り立っているのだが、なぜ“遊び”に振り切ったとも言える作品をタッグで、そして「2020年のクリスマス」に打ち出したのか。その真意とは。(高木“JET”晋一郎)【最終ページに読者プレゼントあり】

「今じゃ週4~5で会ってる」ちゃんみな×SKY-HIコラボに至るまで

ちゃんみな×SKY-HI
ちゃんみな×SKY-HI

ーーまず、SKY-HIくんとちゃんみなさんのタッグ作品の制作がスタートしたきっかけは?

ちゃんみな:普段からとにかく仲が良いんですよ。初めて会ったのっていつだっけ?

SKY-HI:(Shibuya)O-EASTだったんじゃない? 2016年の『戦極MC BATTLE』だったと思う。

ちゃんみな:そうかも。私も『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』に出たぐらい。それで二階のゲストエリアで会ったのが最初かな。

SKY-HI:その後すぐに俺のラジオに出てもらったりもしたけど、しっかり話したのはMIYAVIさんのライブ(『SAMURAI SESSIONS vol.2 発売記念ツアー“Day 2 Begins”』2017年12月7日)だよね。お互いゲストに呼ばれていて、リハから本番の間が4~5時間空いてて。

ちゃんみな:二人で楽屋でずっと喋ってたよね。そこで仲良くなった気がする。

SKY-HI:その後はもう覚えてない(笑)。ってぐらい、雪だるま式に仲良くなっていって。

ちゃんみな:一緒になるイベントも多かったよね。『SUMMER SONIC』もお互いに出番が終わったら一緒に回ったり。今じゃ週4~5で会ってる。

SKY-HI:「Holy Moly Holy Night」のMV撮影で24時間一緒だったのに、その次の日にも遊んでるし、もう意味がわからない(笑)。それに二人でUFOも見てるしね。

ーー……何言ってんの?

SKY-HI:ほら~、信じない。

「誰とでもコラボできる時代がからこそ必然性や関係性が大事」(SKY-HI)

ちゃんみな & SKY-HI - Holy Moly Holy Night (Official Music Video)

ちゃんみな:この動画見てよ!(以下UFO話が展開されるが本筋と関係なさすぎるので割愛)。

ーー……話を戻すと、アーティスト同士ではあるけど、もっと言えば本当に親友というか。

ちゃんみな:そうそう。だからいつか一緒に作りたいねっていう話はしてきたけど、密な関係すぎてその話には改めてなりにくくて。今回もふとした会話の延長の中で生まれてきたし。

ーーそこで生まれたのはクリスマスソングというテーマだったと。

SKY-HI:2020年って、世界中の多くの人にとって不幸な一年だと思うんですよ。その状況に対して、真面目な曲は書こうと思えば書けるけど、それは「みんなが知ってること」だから、書いてもしょうがないなって。それよりも、無条件に人をハッピーにしたり楽しい気持ちにさせる曲を、この二人が出すのが、いまには相応しいのかなって。

ーーシリアスだったり「未来に希望みたいな曲」も大事だけど、それを今後聴くと、どうしても「2020年」を想起させられてしまう。だけどこの曲は非常に遊びに振り切っているし、楽しみしかないから、いつ聴いても楽しいだろうな、っていう普遍性が生まれてるとも思って。

ちゃんみな:笑い飛ばせる曲になったと思うし、2020年のクリスマスはそれが一番相応しいと思う。

SKY-HI:コンシャスとかラブソングみたいな「コンセプト」に関係なく、音楽やエンターテインメントは人の心を幸せにするためにあると思うんですね。だから2020年の冬に、現実逃避的な意味ではなく、普遍的に笑い飛ばせるようなバカな曲が生まれるのは素敵なことだと思う。その意識はありました。あと、キャラクターは本当に二人のまんま。

ちゃんみな:会話の感じも本当に普段の私たちそのまんまだもんね。だからベタベタなラブソングとかさ~……この二人だよ?

ーーその関係性は2人に任せますが(笑)。

ちゃんみな:気持ち悪いよ~。「聖なる夜にあなたに会いたい」とか……。

SKY-HI:ないね~。

ちゃんみな:ない!(笑)。

SKY-HI:コラボということに関していえば、誰とでも客演やコラボレーションできる時代になったからこそ、そこに必然性とか関係性が大事になってきたと思うんですよね。こういう内容になったのも、そういう二人の関係性があったからで。会話しながら歌詞を書いていった感じだもんね。

ちゃんみな:お互いのリリックを聞きながら、「そうくるならこう返そう」みたいに作っていって。

SKY-HI:だから本当に会話劇だよね。 内容も現実を反映してるところがあって。

ちゃんみな:2ヴァース目でしょ?

SKY-HI:一緒にレストランに行くと、ちゃんみなが「高いのから順番にください」って(笑)。

ちゃんみな:「キャビアですね」「それください」って(笑)。

SKY-HI:「この店で一番高いお酒って何ですか?」って。でもちゃんみなは飲まないんですよ。

ちゃんみな:店員さん苦笑い。

SKY-HI:それで「いや~、今週ただ飯ばっかりで」って、最初から俺に払わせる気満々。

ちゃんみな:アハハ!

SKY-HI:確かに先輩だから俺が払うけども! っていう。だから曲の中でそれを暴露して、その費用を回収しないと、って(笑)。

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