NiziU、バラエティでも際立つグループ内のバランスの良さ 『We NiziU!TV』へ寄せる期待
12月2日に『Step and a step』でついにデビューを果たした9人組ガールズグループ・NiziU。彼女たちはデビュー前から『第71回NHK紅白歌合戦』への出場が決定、11月には6つの雑誌で表紙を飾り、うち『ViVi』『NYLON JAPAN』『CanCam』はW表紙で発売。さらにはロッテ『Fit’s』シリーズのCMに起用され、まつげ化粧料『カールキープマジック』の新ミューズにも選ばれるなど、各メディアに引っ張りだこだ。
そんなNiziU初の冠バラエティ番組『We NiziU!TV』(日本テレビ系)が12月6日より4週連続で放送され、放送後には未公開映像を含む完全版がHuluにて配信される。これまで『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)『ベストアーティスト2020』(日本テレビ系)をはじめとする名だたる音楽番組でパフォーマンスを披露してきたが、今回は冠番組の放送に先立ち、NiziUが出演した『しゃべくり007』(日本テレビ系)の放送回からメンバーそれぞれのバラエティ力をクローズアップしてみたい(MIIHIは休養中のため不参加)。
毎回ゲストが登場し、芸人たちとトークを繰り広げる『しゃべくり007』にNiziUは11月23日に出演。NiziUのファンを公言する指原莉乃の導きにより、登場したメンバーは一人ひとりひな壇に座る芸人たちに元気よくおなじみの挨拶を見せた。まだ緊張しているのか、メンバーは芸人たちのツッコミに初々しい反応。その中で特に肝が据わっていたのが、頼れるリーダー・MAKOだ。
『Nizi Project』東京合宿の自己紹介でも率先して前に出ていたが、今回も綺麗な姿勢で挙手する姿が印象に残った。しかし、どこか抜けている部分もあり、トークコーナーではすべての会話が自分に向けられていると感じてしまうようで、違う人にかけた言葉にMAKOから返事を受けたことをメンバーから暴露される場面も。また、バラエティ適応力を試される「Shabe Project Audition(しゃべプロオーディション)」の1次審査でも最初に登場し、ピザ屋で働く店員さんのモノマネを披露。くりぃむしちゅーらベテラン芸人の前で堂々と一人コントを展開するMAKOに精神力の強さを感じた。しかし、これもリーダーとしてメンバーの緊張をほぐそうとするMAKOなりの気遣いなのだろう。
そんなMAKOのおかげで温まった1次審査の場では、他のメンバーもそれぞれ得意とするモノマネや技を見せた。特に衝撃だったのが、RIMAのラマのモノマネ。RIMAはHuluで配信されているNiziUのデビューまでを追ったドキュメンタリー『We NiziU!~We need U!~』でも普段から突飛な行動でメンバーを笑わせているが、なんといっても彼女の魅力はそのマイペースぶり。整った容姿とは裏腹に、いつも半目で寝ていることをメンバーから明かされると、その姿を自分で再現した変顔を披露するなど、惜しみなく飾らない姿を見せる。ラマのモノマネでも緊張した姿は一切なく、色々なカメラに向かって「ラマです」とアピール。しっかり見せ場を作るところに、適応力の高さが滲み出る。今後もNiziUの“バラエティ担当”として重宝されそうだ。
バラエティ適応力でいえば、RIKUもなかなかのもの。芸人たちからのネタ振りにも即座に対応し、激痛の足裏マッサージでもバラエティに求められている良いリアクションを見せた。RIKUと仲良しのメンバーであるMAYUKAも激辛料理を食べた時の気持ちを、自らオカリナで表現するなど、笑いどころをしっかりと掴んでいる。二人は関西出身ということもあり、笑いのことはよくわかっているのかもしれない。