[Alexandros]、King Gnu、Novelbright……『FNS歌謡祭』出演バンド、音楽と真摯に向き合った2020年を追う

 同じく第一夜に出演するKing Gnuは2019年に飛躍したバンドだが、2020年で人気を不動のものにした。1月にリリースしたアルバム『CEREMONY』は売上50万枚を超える大ヒット作になり、2020年を代表する邦楽アルバムの1つとなっている。しかし2月から行われる予定だった全国ツアーは全公演中止になってしまったりと、順調な活動を足止めするような出来事もあった。それでも彼らの人気の勢いが保たれ続けた理由は、魅力的な音楽を作り続けたからに違いない。

 8月には初の配信ライブ『King Gnu Streaming Live』を行い『CEREMONY』の楽曲をライブで披露することでファンを喜ばせた。そして「三文小説」と「千両役者」といった新曲を2曲制作している。「三文小説」は10月に配信で先行リリースされたが、各種配信サービスのソングチャートでは上位にランクインしている。YouTubeでのMV再生数は1100万回を超えた。新しい彼らの代表曲になりそうだ。そして中止になったツアーの借りを返すように、11月から初のアリーナツアー『King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY』を行っている。

King Gnu – 三文小説

 第2夜に出演するNovelbrightは、今年特に知名度と人気を上昇させたバンドに思う。去年からSNSをきっかけに少しずつ話題にはなっていたが、今年になってメディアに取り上げられる回数や、テレビ出演の回数が増えたことで人気が急拡大した。

Billie Eilish – “bad guy” official cover by Novelbright [Live Video] #FoundryFest #ビリーアイリッシュ

 「Walking with you」は今年になってビルボードソングスチャートで20位まで順位が上昇し、YouTubeの再生数は1000万回を超えた。無観客ながらも大阪城ホールでワンマンを行い、ユニバーサルからのメジャーデビューも発表している。ビリー・アイリッシュ「bad guy」のオフィシャルカバーを担当したり、今年になって9曲がCMやテレビドラマのタイアップになるなど、業界内でも注目度が高い。

 今まではライブで成り上がるバンドが多かったが、彼らはSNSをきっかけにバズったこともありコロナ禍でも人気と知名度を上昇させたのだろう。来年には有観客で大阪城ホールワンマンを開催することも発表しており、来年はさらに飛躍しそうだ。

 他にも新作アルバム『SOUNDTRACKS』をリリースするMr.Childrenやデビュー30周年の東京スカパラダイスオーケストラなど、長年日本の音楽シーンの第一線で活躍したベテランバンドも出演する。若手や中堅に負けないぐらいに勢いのあるバンドだ。そこにも注目して番組を観たい。

 2020年は今までの方法で音楽を届けることが難しい世の中になってしまった。その中で新しい方法を模索しながらも、信念は曲げずに真摯に音楽に取り組んだバンドも多い。そんな姿に力をもらった人もいるはずだ。2021年がどのような年になるかはわからない。それでも特にここで紹介した3組は試行錯誤しつつも変わらずに、素晴らしい音楽を鳴らしてくれるだろう。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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