[Alexandros]、King Gnu、Novelbright……『FNS歌謡祭』出演バンド、音楽と真摯に向き合った2020年を追う

 『2020 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)が12月2日と9日に2週連続で放送される。出演アーティストのラインナップはダンスボーカルグループやアイドル、ソロのシンガーが中心でバンドは少ない。それでも出演が決定しているバンドは、特に2020年に爪痕を残す活動をしたからこそ出演するように感じる。

[Alexandros]『Where’s My History?』

 2日の第一夜に出演する[Alexandros]はコロナ禍での活動方法を模索し、新しい手段を見つけたバンドの1つに思う。今年でデビュー10周年の記念となる年だったが、新型コロナウイルスの影響で6月からの全国ツアーが中止になり、5月にリリース予定のベストアルバムも発売延期となった。ドラムの庄村聡泰が局所性ジストニアのためバンドを勇退することが発表されたりと、様々な理由で思うように活動ができない10年目になってしまった。

 しかし「コロナ禍だからできる活動」を積極的に行い、6月にはメンバーがリモートで録音をしたコンセプトアルバム『Bedroom Joule』をリリースした。感染拡大によって自宅で過ごす人が増えたこともあり、寝る前に自宅のベッドルームでリラックスして聴いてほしいという思いが込められた作品である。過去の代表曲をリアレンジしたものを収録した作品で「Starrrrrrr」のようなライブ定番曲のアップテンポの楽曲も、落ち着いたサウンドへと大胆に変更している。また「city」では踊Foot WorksのPecoriがラップで参加したりと、新しいチャレンジも行っていることも特徴だ。

[Alexandros] – Bedroom Joule (Teaser)

 6月には今作のリリース記念ともいえる無観客配信ライブを行い、8月にはメジャーのロックバンドとしてはいち早く感染症対策を徹底した上で、有観客のワンマンライブを行った。ボーカルの川上洋平は東京スカパラダイスオーケストラ「多重露光」へゲストボーカルとして参加したりと活動の幅を広げている。

 来年には延期されていたベストアルバムもリリースされ代々木第一体育館でのワンマンライブを行う予定だ。そして2021年5月に公開予定の映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に主題歌の提供も決まっている。今年の予定の多くは来年へと持ち越しになったが、最高の2021年を迎えてほしい。

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