loundraw×HIDEYA KOJIMA×T.B.Aによる音楽アート集団 CHRONICLEに聞く、ジャンルを越えた表現

CHRONICLEに聞く、ジャンルを越えた表現

全ての曲が揃った時に、点と点が繋がって楽しんでもらえたら

――CHRONICLEの活動は近未来的であり、かつティーンエイジャーの気持ちに寄り添った普遍性も持ち合わせています。実は、次の新曲「深層サーチャー」(12月12日配信リリース)も一足先に聴かせていただきました。アコギなイントロ、中盤からの透明感ある展開がエモいナンバーですよね。

HIDEYA KOJIMA:CHRONICLEでもダンサブルな楽曲を作ってみたくてチャレンジした曲です。普段アコギはあまり使わないので、僕にとっては珍しいイントロだと思います。1曲の中でストーリーを感じられる起伏のある展開となっています。今は1曲でも多く楽曲を作って発信していきたいと思っています。

loundraw:「深層サーチャー」は、KOJIMA君らしさが出ていますよね。夜のイメージがあって。でも、僕は相反するものを入れたくなるんです。例えば、クラブへ行って夜踊っている人たちはみんな満たされているのかなと、ふと思って。楽しさの裏に隠された喪失感というか何かを埋めたいという気持ちをKOJIMA君がやりたかったサウンドと掛け算したら面白くなるかなって。

T.B.A:デモを聴いたときからすぐに歌いたいって思った曲ですね。僕の声をあてたらどんな曲になるんだろうって。実際、歌ってみたらフィット感があって。ああ、こういう曲も歌えるんだなって自分にとって発見になったナンバーです。

――そして、2021年に向けて次なる展開へとCHRONICLEの活動は加速していくのですね。

loundraw:そうですね。CHRONICLEとして最初にYouTubeにアップした予告編からつながる物語を、現代の時制にしていて。物語の主人公や、取り巻くキャラクターたちの一瞬の風景、想いなど、いま作っている曲たちが全て揃った時に、点と点が繋がって楽しんでもらえるように作業を進めています。

――1つひとつの楽曲が点として同じ時代を生きていて、それがゆくゆくは線として繋がっていくと。ワクワクしますね。最後に、最近やられて悔しいなと思った曲、プロモーション、ミュージックビデオなどあったら聞いてみてもいいですか? 情報にアンテナを張っていそうな3人なので。

HIDEYA KOJIMA:BUMP OF CHICKENさんの「Gravity」という曲が素晴らしかったです。僕のCHRONICLEでの曲作りは、内面を掘り下げていきたいので学生時代に戻る感じというか。BUMP OF CHICKENさんは僕にとって大きな存在で、ギターを手にしたきっかけでもありました。このコロナの期間で自分と向き合う時間が僕には多すぎました。他の活動でもライブが中止になってしまい、だれかと音楽を共有する時間が足らなくて。なので、音楽以外の時間の大切さや、だれかとコミュニケーションをとることの大切さを痛感して。音楽に対して少しナーバスになってしまいました。そんなときに「Gravity」を聴いて涙し、改めて常に良い作品を作り続けていきたいと思いました。ある種、自分の指針となった曲です。

BUMP OF CHICKEN「Gravity」

loundraw:僕はちょっと角度が違うかもしれないんですが、花譜さんのライブが素晴らしくって。僭越ながらFLAT STUDIOでエンディングのアニメーション映像を作らせてもらったんですけど。僕たち(CHRONICLE)は現実とデジタルの中間にいて、いわゆるアーティストが現実だとしたら花譜さんたちはデジタル側にいますよね。そんなバーチャルなライブに感動したんですよ。YouTube LIVEで生中継されていて、オーディエンス同士がチャットしてライブが盛り上がっていて、熱量をたしかに感じられたんです。環境を越えて感動を生み出せることがすごいなと思いました。

T.B.A:僕はVaundyさんの「不可幸力」という曲が好きで。YouTubeで知ったんですがなんだこの良いメロディは、と驚いて。歌の面でも負けられないなと刺激を受けました。

不可幸力 / Vaundy :MUSIC VIDEO

――なるほど。常に進化し続けるCHRONICLEの活動を楽しみにしています。

一同:ありがとうございます。

■リリース情報
「いつか飛べなくなるとして。」
11月11日(水)配信リリース

CHRONICLE オフィシャルサイト

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