スペシャ発信プレイリスト「BOOM BOOM BOOM」、リアルイベント開催の意義 SKY-HI、XIIXら集ったライブを観て

スペシャ発信プレイリスト「BOOM BOOM BOOM」、リアルイベント開催の意義 SKY-HI、XIIXら集ったライブを観て

 スペースシャワーネットワークが発信しているプレイリスト「BOOM BOOM BOOM」。現在12の音楽ストリーミングサービスで配信中の「BOOM BOOM BOOM」では、“今後の音楽シーンでブームを巻き起こすアーティストの楽曲”をピックアップしているとのこと。プレイリストは月に1回更新され、例えば10月分では、ミュージックビデオ公開からの約半年間で多くの人に愛され、育てられてきた緑黄色社会の新たなアンセム「Mela!」、マカロニえんぴつのメジャーデビュー作収録曲「生きるをする」、メディア露出はないがSNSを中心に人気を集めているもさを。や泣き虫☔︎の新曲などが選曲されていた。バンドからソロのシンガーソングライターまで、今話題の楽曲をしっかり押さえつつ、今後飛躍するであろうアーティストをいち早く知りたいリスナーにおすすめのプレイリストといえるだろう。

 そんな「BOOM BOOM BOOM」による初の配信ライブイベント『BOOM BOOM BOOM LIVE vol.1』が10月29日に開催された。出演者は、SKY-HI、XIIX。そして「BOOM BOOM BOOM」による新人アーティスト応援企画「STARTERS MATCH」で選出された、神はサイコロを振らない、yonawo、kobore。8月17日から9月20日の期間中、「STARTERS MATCH」エントリー楽曲の再生回数と、アーティストごとのDAMでの歌唱ポイントの合計数が多い上位3組が選ばれ、本イベントに出演する資格を得た。今話題のアーティストや、今後飛躍しそうなアーティストのライブが楽しめる本イベントは、「BOOM BOOM BOOM」プレイリストのコンセプトとも重なる。

 開始時刻になると、進行を務める小関裕太(「BOOM BOOM BOOM」と連動する音楽番組『BOOM BOOM BOOM ch.』で司会を担当)が登場。中継会場がライブハウスであることに触れながら、このライブの趣旨、そして「ライブハウスだからこその音の温かみ、感動を伝えていけたら」という想いを伝えた。おそらく小関自身もライブハウスに来るのが久々だったのだろう。ドリンクカウンターでビールを頼んでスタッフにツッコまれたりしながら、興奮気味に話している。

小関裕太
小関裕太

 5組中最初に登場したのは、東京・府中発の4ピースバンド・kobore。現在koboreは全国ツアー中。サウンドのみずみずしさ、そして“何度も立ってきた場所に今日も立っている”という佇まいの頼もしさに、生粋のライブバンドであることを改めて思い出させられる。彼らは、衝動の乗ったアッパーチューンからじっくり歌い上げるバラードまで、毛色の異なる4曲を演奏。短い時間のなかでバンドの幅の広さを見せた。佐藤赳(Gt/Vo)は去り際に「ライブハウスで会いましょう」と一言。プレイリストを通じて1曲を好きになったら、他の曲を聴いてみたり、ライブに足を運んでみたりすれば、さらに新しい感動に出会えるかもしれない。そんなメッセージが読み取れるライブだった。

 2組目のyonawoは、福岡で結成されたネオソウルバンド。「BOOM BOOM BOOM」でもピックアップされた楽曲「天神」が史上初となる福岡FM3局で同時パワープレイを獲得するなど、特に九州地方での人気が高いが、その名は全国に広まりつつあるようだ。彼らは「天神」を含む計3曲を演奏。配信ライブをやるのはこの日が初めてだったらしく、緊張を口にしつつも、自然体の佇まいで、心地よいグルーヴを生む演奏を届けた。ライブ終了後に小関が言及していたように、思わず身体を揺らしてしまった人もいるのではないだろうか。この波を生で浴びたいと思う気持ちも正直あるが、例えば細かいリズムの面白さなど、“イヤホンで聴くとより詳細にニュアンスが分かる”という配信ライブならではの楽しさもしっかり味わえた。

 続いては、「夜永唄」がロングヒット中の4ピースバンド・神はサイコロを振らない。彼らは、セットリストの冒頭に激しいアッパーチューンを配置。「夜永唄」の印象から“神サイといえばバラード”というイメージを持っている層に対して、ライブハウス出身バンドとしてのフィジカルをアピールした。そこからグラデーション的に落ち着いたトーンの楽曲へ入っていく流れへ。「夜永唄」のあとに披露された映画『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』の主題歌でデジタルリリースされたばかりの最新曲「目蓋」は、柳田周作(Vo)曰く、「僕ら史上最も平和で温かくなるような曲」。世界を洗い流す雨のように穏やかなサウンドを背に、楽曲と自身の心を重ねるようにして歌う柳田、その左頬には涙の跡が。万感の想いが込められた演奏だった。なお、神はサイコロを振らないは「STARTERS MATCH」で1位を獲得したため、ライブ終了後、小関からトロフィーが贈られた。

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