ORESAMAがファンと再確認&共有した音楽を体感する楽しさ 10カ月ぶり有人ワンマン公演を振り返る

ORESAMA、10カ月ぶり有人ワンマン振り返る

 10月18日、Veats SHIBUYAにて、『ORESAMA ONEMAN LIVE “Gimmme!”』が開催された。今回のライブはセットリストを変えた2部制。1部は翌19日にヤマハの提供するライブ再現システムを使った「ディスタンスビューイング」で再演され、2部は有料生配信でオンライン上でも視聴できる公演となっていた。このレポートでは両方を合わせた見どころをお届けする。

 4月に開催予定だったライブが中止になり、有人ワンマンライブは約10カ月ぶりとなるORESAMA。観客はフェイスシールドを着用し、一人分ずつ間隔をあけ、声も出さないという条件下ではあったが、会場は久々のORESAMAとの対面への期待に満ちていた。

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 白系で統一された衣装を纏ってステージに登場したORESAMAの2人とバンドメンバー。特に、ぽん(Vo)と、サポートのMONICO(DJ)はキラキラと光るシルバーの衣装が華やかで、どことなくスペーシィだなと思っていたら、第一部はまさしく「銀河」からスタート。骨を振動させるような迫力ある低音が響きだし、今ライブハウスにいるのだなと実感する。

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 8月には『Z-aN Fest: Over the Limit 0801』に出演し、初の配信ライブを体験したORESAMAだが、配信ライブの可能性とともに難しさも感じたという。ORESAMAが得意とするダンスミュージックは、「現場で聴いてこそ」の側面がある。インタビューで小島英也(Gt)が「耳だけじゃなく体で感じる、体感する音楽を早くみんなと共有したい」語っていたことが思い出された(参考:ORESAMA インタビュー 音楽ナタリー)。音源では軽快なサウンドの印象が強いORESAMAだが、ライブハウスではその音の力強さが顔を出す。

 ぽんのボーカルもそうだ。ポップで可愛らしい声のイメージがあるけれど、「OPEN THE WORLDS」では、会場を突き抜けるような高音のゆるぎない強さに驚かされた。スウィングジャズの「cute cute」ではまた一変。カラフルな照明が縦横無尽に照らすサイケデリックな雰囲気のステージの中、吐息交じりの歌声で会場を魅了する。

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