ORESAMAがファンと再確認&共有した音楽を体感する楽しさ 10カ月ぶり有人ワンマン公演を振り返る

ORESAMA、10カ月ぶり有人ワンマン振り返る

 MCで、「みんな元気だった?」と問いかけたぽん。拍手で応えるファンに対し、「それがわかれば私は充分」「こんな時だからこそ楽しいという気持ちを共有したい」と述べた(2部)。この日のセットリストには、自身の楽曲をセルフカバーしたシリーズ「Dressup cover」の楽曲も含まれており、1部では「迷子のババロア」、2部ではそれに加え「綺麗なものばかり」も披露された。ぽんの「好きに体を揺らしながら楽しんでください」という言葉で始まった「綺麗なものばかり」は、原曲にファンクなアレンジが加わったことで曲の持つ色気のあるけだるさが引き立ち、心地よいグルーヴ感を生む。

 雨音のSEから始まる「夜行ノ雨」は、夜、ふいに忍び寄る孤独を歌ったバラード。円錐形に照らすレーザーの真下で歌うぽんの声の透明感が際立ち、美しい切なさが胸に迫る。かと思えば、続くポップチューン「「ねぇ、神様?」」ではその切なさを一気に拭い去る。ステージ前列に立つぽん、小島、サポートの三浦光義(Ba)の3人が揃って左右にステップを踏む。

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 10月14日に新シングル『Gimmme!』をリリースしたことを発表。ライブタイトルにも冠されている表題曲は、アニメ『魔王城でおやすみ』のエンディングテーマでもある。作品が「魔王城に幽閉されたスヤリス姫が快適な睡眠を求めて城を探索する“睡眠ファンタジーコメディ”」であることにちなみ、楽しい夢の世界をイメージしたファンタジックなナンバー。MVはいくつもの夢を渡り歩くようなストーリーになっており、次々衣装チェンジするぽんの七変化も見どころだ。また、今までのMVではひっそりと登場していた小島が、今回はキーパーソンとして派手に出演していることに触れ、「今回は『小島を探せ』をしなくてもよかったよね」と笑いを誘った。

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 そんなMVの映像をバックに始まった「Gimmme!」。得意のダンスミュージックをベースにしつつ、星の流れるようなSEや、オルゴール風のサウンドなど、細かな音の変化がカラフルに楽曲を彩る。リリースから間もないにも関わらず、会場中が手を振って一体感が生まれていたのが印象的だった。

 人数も制限され、声援も出せないなか、はじめはどのように盛り上がるか、やや戸惑いの見えたファンが、徐々に手を振り、腕を突き上げて「この場」での楽しみ方を見出していっていたのも象徴的だったように思う。音楽を体験する、という感覚を思い出させてくれるORESAMAのライブ。1部は「ワンダードライブ」「流星ダンスフロア」、2部は「流星ダンスフロア」「乙女シック」で、盛り上がりのなか幕を閉じた。

ORESAMA 第一部ライブ写真

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ORESAMA 公式サイト

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