BALLISTIK BOYZ メンバー分析【入門編】Vol.2:加納嘉将
BALLISTIK BOYZ 加納嘉将、グループを引っ張る力強いボーカル 周囲への気配りや客観的に物事を捉える視点も
オーディション時のキャッチコピーが“仙台が生んだパワフルボイス”だったように、ボーカルとしての強みは、力強く厚みのある歌声とフェイク。ブライアン・マックナイトやBoyz II Menといった90年代のR&Bを歌ってきたことで、今のボーカルスタイルが確立されたようだ(参照:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)。豊かな表現でさまざまな楽曲を歌いこなし、メンバーからも“メンバー1歌が上手い”と認められている実力派である。パワフルな歌声や逞しい肉体と、ふんわり柔らかな笑顔のギャップも彼の魅力と言えるだろう。また、EXPGで習っていたダンスジャンルはヒップホップ。先述した通り、他のメンバーと比べると圧倒的にダンス歴が短いのだが、今となってはソロのダンスパートがあったり、メンバーと共にアクロバットを披露しているなど、短期間でかなりの進化を見せている。
グループ内での役割は、ツッコミもこなすいじられキャラ。自身も「7人中6人がボケなので、ツッコミは僕だけなんです(笑)」(引用:ViVi)と自覚している通り、笑いに走りがちなメンバー達を次々に捌いていく様はお見事。とはいえ、その口調は実に穏やかで、いじられても「それをすべて返してくれる優しさを持っています」(引用:ch FILES)という海沼の発言からも、加納の人柄の良さが窺える。もともとの落ち着いた性格に加えて、アルバイトをしていた時期に学んだ気配りや、客観的に物事を捉えることの大切さが、7人組グループとして活動する上で活かされているようだ。リーダー不在のBALLISTIK BOYZでは、最年長の日髙と最年少の砂田がリーダーシップを発揮することが多いが、加納は「2人の意見とか、それに対する周りの意見を聞いて調整することが多いかもしれないです」(引用:モデルプレス)と語っている。
デビュー時のインタビューでも「ATSUSHIさんのように、いつかソロでもできるようになれればと思います」(引用:日刊スポーツ)と語っていたように、歌でグループを引っ張っていきたいという気持ちが強い加納嘉将。だが、いずれバンドもやってみたいというBALLISTIK BOYZにおいては、ギターも弾けるバンド経験者としてメンバーを引っ張っていく姿にも期待したい(参照:マイナビニュース)。次々に夢を叶えていく彼の頼もしい背中が、誰かの心を救うことを祈って。
■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38