JO1、バラエティでもなぜ活躍? 冠配信番組『JO1 スターギャザーTV』スタートを機に考察
佐藤景瑚と木全翔也の2人は、独自の不思議ワールドで笑いを誘う。佐藤は年下メンバーがいるとまとめ役を担うこともあるが、おちゃらけキャラかつ天然キャラでもある。木全はMCやゲストがいると人見知りを発揮。しかし、ポツリと発するキラーワードで視聴者の心を掴んできた。
鶴房汐恩は型にはめられないキャラで番組に貢献。おちゃらけることもあれば、周りをよく見て動くこともあったり、裏方に徹したりもできる、変幻自在な人物である。そんな彼らのキャラクターの違い、11人のバランスの良さは、『JO1 スターギャザーTV』#1や『JO1 HOUSE season2』#10などから、よく伝わってくる。
そして、JO1とバラエティがフィットする理由の2つ目として挙げられるのは、「一生懸命さ」だ。どんなことに対しても全力で取り組む彼らの姿は応援したくなるが、その必死さが笑いにつながることも珍しくない。例えば、9月25日放送の『ウケメン』(フジテレビ系)に豆原と鶴房が出演した時。お題を3文字のヒントで1分以内に伝える「3字の青春白書」にチャレンジした2人は、一生懸命キーワードを当てにいくが、うまく伝わらない。結局失敗に終わり、低周波ビリビリ攻撃を受けまくっていた。その必死さに2人を応援したくなりつつも、ビリビリ攻撃に対するオーバーリアクションで笑いを誘われてしまう。
以前、メンバーの佐藤や大平は雑誌で「トーク力を磨きたい」と話していたことがある。今まで多くの芸人たちと共演をしてきたJO1たちは、たくさんの刺激を受けてきただろう。その「吸収力の高さ」もバラエティで活躍できる要因の一つではないだろうか。例えば、『JO1 スターギャザーTV』#1で行なわれたダンスバトル対決では、佐藤が同じチームの大平のために床を拭くというパフォーマンスをしてみせた。それに対してMCを務めるかまいたち・濱家隆一も「景瑚はおちょくるの向いてた。習ってもないのに床拭いたりするやつ(やってた)(笑)。いいねぇ」と褒める場面があった。この先、経験を重ねれば重ねるほどエッジの効いた笑いの取り方を披露してくれることだろう。
アーティストとしてデビューしてから約7カ月、これだけ多くのバラエティ番組で活躍できるのも、彼らのポテンシャルと能力の高さがあってこそ。3年後、5年後、10年後……、未来を想像すればするほど彼らの成長した姿が想像でき、末恐ろしさすら感じる。音楽シーンだけでなく、バラエティ番組でもJO1が爪痕を残すのは間違いないだろう。さらにビッグになっていく彼らをこれからも応援し続けたい。