三代目 J SOUL BROTHERS、10周年にふさわしい濃密なベストライブ 『LIVE×ONLINE IMAGINATION』で見た活動の軌跡と未来

三代目JSB、10周年の濃密な“ベストライブ”

 LDHの新たなライブエンタテインメントとして9月19日から開催されてきた有料配信ライブ『LIVE×ONLINE IMAGINATION』最終日となる26日、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)が登場した。本ライブは、オンラインならではの演出や映像を体験できる有料配信ライブで、これまでにLDH所属のアーティスト9組が個性豊かなライブを開催してきた。

 今年11月でデビュー10周年を迎える三代目JSBは、デビューから今までのライブツアーの映像を盛り込みながら、当時を彷彿とさせる楽曲や演出で“今”の彼ららしいパフォーマンスを繰り広げていった。

 まず、真っ白な衣装で登場したメンバーにグラフィック映像が映し出され「J.S.B. DREAM」を披露。グループカラーでもある赤や青だけの照明で作り出された空間、グラフィック映像、衣装に合わせた真っ白な椅子とテーブルを使用したパフォーマンスを盛り込むなど、目を引く様々な演出で視聴者を一気に三代目JSBの世界へ引き込んでいく。続く、「Lose Control」では、大きなリムジンを前にボーカルそれぞれがダンサーを従えて歌ったり、車内へ移動して歌うなど、豪快なパフォーマンスを披露した。

 これまでのライブ映像の数々が流れると、シルバーのアウターを羽織ってメンバーがステージに現れ「LET'S PARTY」をパフォーマンス。1stアルバム『J Soul Brothers』収録の「1st Place」、4thシングル曲の「FIGHTERS」と懐かしい楽曲が続いていく。当時と比べると彼らの進化がよく分かるだろう。

 2014年に開催されたライブツアー『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2014 "BLUE IMPACT"』の映像を盛り込みながら、ダンサーも登場し、当時のライブを彷彿とさせる演出で「JSB Blue」「Waking Me Up」をパフォーマンスした。ボーカル・今市隆二が「まだまだ!」と声を上げると、踊りながら移動し、それまでのパフォーマンスから一転。「Go my way」では時折笑顔を見せながら爽やかなムードを演出した。またガラッと雰囲気を変えた「O.R.I.O.N.」では再びダンサーが登場し、さらにライブを盛り上げていく。

 熱気に満ちたライブを落ち着かせるかのように「C.O.S.M.O.S.~秋桜~」のMVが流れると、真っ白のスーツに身を包んだメンバーが登場。夏が終わりすっかり涼しくなった今の時期にぴったりの楽曲だ。ボーカル2人がステージに残り「最後のサクラ」を歌い上げ、四季を感じさせる楽曲を立て続けに披露した。今市は「懐メロをお届けさせていただいてます。デビューから応援してくださっている方にとっては懐かしい曲ですし、新しく知ってくれた方は『こんな曲があるんだ』と、いろいろな楽しみ方ができると思います」と、ここまでのライブを振り返った。ボーカル・登坂広臣は「過去のツアーを振り返りながらやってきて、自分たちも懐かしい想いになりながら、ファンの皆さんと一緒に歩んでいるんじゃないかな。そんなライブになっています。次の曲は、少し懐かしい曲になります」と、曲紹介すると「旅立つまえに」を歌い上げた。

 しっとりとしたバラードが続いたかと思えば、ELLYがダンサーとともに登場してバックスクリーンに炎が映し出された。ステージ上にも炎が現れるなどダイナミックな演出で、SHOKICHI(EXILE、EXILE THE SECOND)とともに「Fly Like a Dragon」をパフォーマンス。5月に開催予定だったライブ『EXILE SHOKICHI vs CrazyBoy「KING & KING」』が中止となったため、楽しみにしていたファンへ向けた粋な計らいだったようだ。

 「METROPOLIZ バーチャルリアリティへようこそ」というナレーションから、ライブツアー『三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2016-2017 "METROPOLIZ"』『三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2017 "UNKNOWN METROPOLIZ"』のロゴが映し出されると、DJ MAKIDAI、VERBAL(m-flo)、DJ DARUMAからなるクリエイティブユニット PKCZが登場し、SAMURIZE  from EXILE TRIBEとともに「PLAY THAT」をパフォーマンス。SAMURIZE は、EXILE HIROがプロデュースするダンサーによる、LEDの光の演出とダンスによるパフォーマンスチームだ。その流れのまま三代目JSBが登場し、披露したのは「Welcome to TOKYO」。「Feel So Alive」では、ELLYがダンサーを従えてラップをかまし、和傘を使ったソロダンスをNAOTOが披露すると、小林直己はスタイリッシュでタイトなダンスを披露。岩田剛典は得意のクランプダンスを踊り、山下健二郎はヒップホップで応戦するように踊っていく。勢いは止まらず「Summer Madness」「J.S.B. LOVE」とライブのボルテージは上がっていく一方だ。

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