all at once、『名探偵コナン』ED曲「星合」MVは織り姫と彦星の恋をどう表現? チームラボプラネッツ TOKYOコラボ制作の裏側
美しいハーモニーで話題の男性デュオ=all at onceが、10月3日の放送からアニメ『名探偵コナン』(読売テレビ・日本テレビ系)オープニングテーマ「JUST BELIEVE YOU」を担当することで注目を集めている。現在は『名探偵コナン』エンディングテーマ「星合」を担当しており、同曲は9月上旬にSpotifyのプレイリスト「日本バイラルトップ50」にランクインするなど、『名探偵コナン』をきっかけに多方面で評価が高まっている。また同曲のMVは、豊洲のteamLab Planets TOKYO DMM.com(以下、チームラボプラネッツ TOKYO)の協力で撮影が行われ、楽曲の持つ世界観を広げた美しい映像が話題だ。9月26日には、そのMV撮影の裏側を捉えたメイキング映像が公開されるほか、同曲をピアノ1本の演奏で歌い上げたピアノコラボver.も公開。「星合」という楽曲の魅力が、今大きな広がりを見せている。
コナンファンがザワついたall at onceの「星合」の魅力
all at onceは北海道出身のITSUKIと宮崎出身のNARITOによって結成された、ボーカルデュオ。豊富な音楽知識を持つ理論派のITSUKIによる美しいファルセットと、どこか少年のようなピュアさを持ったNARITOの艶のある歌声が生み出す、美しく構築されたハーモニーが魅力だ。昨年はアニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』のOP主題歌「Take mo’ Chance」を担当したほか、4月には亀田誠治の編曲・プロデュースによる楽曲「12cm」を配信リリース。8月に配信リリースされた「星合」も、アニメ放送が始まるやコナンファンの間で反響を呼んだ。
「星合」は、和の雰囲気を感じさせるメロディが、シンプルなR&Bサウンドとマッチした楽曲。タイトルの「星合」は「七夕」のことで、どんなに会いたくても1年に1度しか会えない織り姫と彦星の関係を、『名探偵コナン』の工藤新一と毛利蘭の切ない恋模様と重ねて歌った。奇しくもコロナ禍で、大切な人と気軽に会うことも難しいというこのご時世も手伝って、楽曲のメッセージが視聴者の胸に響き、公式YouTubeチャンネルで公開されたMVは、1カ月半で50万以上の再生数を記録。「歌詞が良い」「歌声が最高」など、さまざまなコメントが寄せられた。
その「星合」のMVは、AKB48グループをはじめ清水翔太やLittle Glee MonsterなどアーティストのMVを手がける土屋隆俊が監督を務め、豊洲のチームラボプラネッツ TOKYOで撮影が行われた。土屋監督曰く、楽曲のテーマが七夕であることから、MVも星をコンセプトにしたとのこと。「『星合』という曲の持つキラキラと輝くようなメロディと、all at onceのふたりの刹那を感じるボーカルからインスピレーションを受け、それらをいかに美しく鮮度を保ったまま届けられるかがキーポイントになった」と話す。
実際に仕上がったMVは、空間、光、映像を巧みに使いながら、楽曲とふたりのボーカルを見事に引き立たせている。部屋全体を埋め尽くす無数のライトが瞬く中で歌うシーンは、まるで天の川にいるような感覚。曲に合わせて暗転し、そこからall at onceの2人を中心に光が広がっていく様子は実に幻想的だ。また、花が嵐のように舞い散るシーンは何ともダイナミックで、さらに水中でカラフルな魚たちが美しく弧を描くシーンは、水面に映し出された映像と実際の水面に反射する光のコントラストが、不思議な美しさを演出している。