GENERATIONS、“希望”を掲げて挑んだ『LIVE×ONLINE IMAGINATION』 一夜限りのパフォーマンスに込めた特別な想い

GENERATIONS『LIVE×ONLINE』で掲げた“希望”

 9月23日、GENERATIONS from EXILE TRIBE (以下、GENERATIONS)が、オンラインならではの演出や映像を体験できる有料配信ライブ『LIVE×ONLINE IMAGINATION』に登場した。パフォーマー・佐野玲於の提案で、視聴者に小さなことでもいいから希望を持ってほしいという思いから「HOPE(=希望)」というテーマを掲げ、今回のライブでしか見られないパフォーマンスを初披露した。

 真っ白な空間にグレーのシックなスーツ姿で登場し、彼らが1曲目に選んだのは、「You&I」だった。“離れていても心はひとつ”という楽曲のメッセージとメンバーの思いが重なり、今年5月に急きょ発表・配信された楽曲だ。新型コロナウイルスの影響によりドームツアー『GENERATIONS PERFECT LIVE 2012▶2020』が中止となり、会えなくなってしまったファンへ向けたGENERATIONSからのメッセージでもある。

 ボーカル・数原龍友が「『LIVE×ONLINE』ならではの楽しみ方でいきたいと思います! 皆さん、たくさんコメントを送ってください!」と呼びかけ、サングラスを掛けながらメインステージへと移動。ガラッと雰囲気を変えて「Hard Knock Days」、パフォーマーのソロダンスも盛り込んだ「ALRIGHT!ALRIGHT!」と、駆け抜けるようにパフォーマンスしていく。続いて、ボーカル・片寄涼太が「今日だけの、今日しかない最高のライブを楽しんでいきましょう!」と呼びかけ、披露したのは「NEVER LET YOU GO」。そのまま、ラブソング「Love You More」を歌い上げた。

 パフォーマー・関口メンディーのラップからスタートしたのは全英詞の「Control Myself」。海外へ向けて作られた楽曲で、メンディーはラップ制作に参加したという。続けて、MVを彷彿とさせるような演出で真っ赤な傘を持った女性ダンサーとともに「One in a Million -奇跡の夜に-」を披露した。たくさんの花に囲まれたステージに移動し、パフォーマンスしたのは『Always with you』のカップリング曲で、ORANGE RANGEのヒット曲「花」。ファンに人気のカバー楽曲で、ライブでも定番となっている。

 片寄のソロ楽曲「Possible」では、パフォーマー・白濱亜嵐と女性ダンサーによるペアダンスが加わり、大人の色気を醸し出す振付や演出をこなしていく。その流れのまま、ボーカル2人とパフォーマー1人の組み合わせでメドレーが始まった。「My Only Love」は佐野、「涙」はパフォーマー・小森隼、「Think of you」はメンディー、「何もかもがせつない」はパフォーマー・中務裕太がそれぞれソロダンスを披露した。「涙」を除く3曲は初披露の楽曲であり、これまでになかった演出も相まって、「やばい!」「メドレー神すぎる」「泣ける」などとコメントが殺到した。パフォーマー全員が揃い、「また、アシタ」をパフォーマンス。パフォーマーの両脇にボーカル2人が立ち、ダンスを際立たせながらしっとりと歌いあげた。

 ボーカル2人でMCがスタート。Twitterで秋に聴きたいGENERATIONSの曲を募ったことに触れ、数原は「曲をたくさんあげていただいて、これやった方がいいかな」と、急遽セットリストを変更したことを明かした。続けて「通常のライブでは難しいことだったかもしれない。でも、『LIVE×ONLINE』2回目にして、こういうやり方もあるんだと可能性をどんどん感じています」と、ライブ配信に手応えを感じているようだった。また、先日新型コロナウイルスに感染し、出演予定だった音楽番組を欠席した数原は、「練習をたくさんしていたんですけど、(片寄)涼太と一緒に歌唱できず悔しい思いだけが残っていて、どこかで披露できればと思っていたし、皆さんにも喜んでいただけると思います。夏の思い出を思い出しながら、浸りながら聴いていただけたら......」と、曲紹介し、ZONEの「secret base ~君がくれたもの~」を片寄とともに優しく歌い上げた。カバー楽曲は続き、数原がソロで杏里の「オリビアを聴きながら」を歌唱。以前、音楽番組で披露し、話題となっていた楽曲だ。

 バラードが続いたかと思えば、今度はパフォーマーによるDANCE TRACK。ダイナミックながらも細かく音を取ったルーティンを見せ、ソロダンスが続く。白濱は手を巧みに動かすタットを織り交ぜ、小森は得意のシカゴフットワークで軽快な足捌きを披露。佐野、メンディーはそれぞれクランプで力強さと感情をむき出しにした動きを見せていく。中務はポッピンをベースに遊びを取り入れながらアクロバットも披露。全員集合し、それぞれが得意とするジャンルのダンスを上手くミックスしたルーティンで踊りきった。

 ボーカルが合流し、「ヒラヒラ」「太陽も月も」をパフォーマンス。続く「EXPerience Greatness」では、全員が卒業したEXPG STUDIOの生徒が画面に登場し、オンライン上で共演した。3つのステージにパフォーマーが散らばり、よりダンスが楽しめるような演出で「Brand New Story」を披露。最後にバックスクリーンに星空を映し出し、「空」をパフォーマンスし、ライブ本編が終了した。

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