豆柴の大群 ハナエモンスターは、パフォーマンスとクリエイティブの支柱に 圧倒的経験値を持った最年少メンバー

豆柴の大群 ハナエ、キャラ分析

 ハナエが手がけたのは、1stアルバム『スタート』収録の「僕がいい」と「ガーデニング」の2曲。メンバー全員がそれぞれ10曲作詞に挑戦をし、選ばれたのがハナエの2曲のみだったという。「僕がいい」は父親と大喧嘩をして人が嫌になった時の気持ちを込めた楽曲。サビ終わりの〈嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌 僕でいよう〉は、「Yeah」を「嫌」にすることで心の内に秘めた複雑な感情を表現し、かつ聴いていてカタルシスすら覚えるほどの爽快感をもたらす見事なフレーズ。YouTubeチャンネルでの企画「落とし穴を自力で作ってクロちゃんを落とそう」でもフィーチャーされた「ガーデニング」は、隣の芝生は青く見えるもどかしい気持ちを歌詞に落とし込めたナンバー。2番のサビ終わりで、ハナエのロングトーンが炸裂しているのも特徴的だ。

 豆柴のパフォーマンスとクリエイティブの支柱にあるハナエ。ミユキエンジェルと末っ子組として子供っぽい一面もあるが、積み重ねてきた努力の経験値は誰にも負けない。「りスタート」のサビにある〈だから無駄じゃないよ 経験したすべて〉は、ハナエのこれまでとこれからを表したフレーズと言っても過言ではない。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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