声優 駒田航、活躍の裏に隠された挫折や苦悩ーーあらゆる経験を糧に成長してきた軌跡を辿る
声優、ナレーター業のかたわら、モデル、カメラマン、筋トレ番組(!?)など、必ずしも声をメインとしないジャンルまで幅広く活動する駒田航。中学2年までドイツで過ごし、英語・ドイツ語・日本語を使いこなすマルチリンガルというプロフィール(『日経エンタテインメント!』2020年10月号より)も独特だ。今年31歳とは思えないほど多くの経験でみっしり詰まった駒田航とは、どのような人物なのだろう?
まず、声優としての駒田と言えば、その声量だろう。ファンだけでなく駒田本人もよくネタにしているが、彼の声はとにかく大きく、よく通る。駒田の演じる代表的なキャラクターに、『ヒプノシスマイク』の入間銃兎がいる。眼鏡にスーツというインテリなビジュアルだが、その実態は違法捜査もいとわない悪徳警官。〈まぁまぁ 立場ってもんが解ればヨロシイ〉(「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +」)、〈賄賂ならば戴こう だが出すかどうかは分からんぞ〉(「ベイサイド・スモーキングブルース」)など、インパクト大のパンチラインが駒田ボイスで炸裂するのが圧巻だ。
この声の良さに一役買っているのが、駒田の運動好きな一面だ。ドイツにいた頃はバスケとテニス、帰国してからはバドミントン、高校に入ってからはバレーボールと、常にスポーツと共に過ごしてきた。時間があればスポーツをやっていたい、晴れていたら外に出たいという駒田。運動好きが高じ、ついには『駒田航の筋肉プルプル!!!』という番組を持つに至っている。「筋トレ拡散バラエティ」と銘打たれたこの番組について、「声優のする仕事ではない」と自分で茶化しながらも、ゲストを迎えて一緒に筋トレしたり、先日はバースデー記念番組をジムから生放送するなど、その姿勢は“ガチ”だ。
運動以外の分野でも、そのスタイルの良さを活かしてモデル活動をこなしたり、ウエディング会社で写真のアシスタントをやっていた経験からカメラマンとしても活躍している。ちなみに、ニコ生の冠番組『駒田航のKomastagram』発のフォトブックも11月13日に発売予定だ。