日向坂46、“箱推し”急増の理由はどこに? 『日向坂で会いましょう』から感じられる全員が輝くチームワーク
では、彼女たちのチームワークはどのように作られたのか。それはキャプテン佐々木久美の存在が大きいように思う。ドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』の中でも描かれているように、グループを支えるだけでなく、時には喝を入れることもできる。『ひなあい』でもそうだ。他のメンバーの良さを引き出すのが実にうまく、できるだけ多くのメンバーがカメラに映るように配慮できる。グループ全体を大切に考えるキャプテンだからこその行動だ。メンバーのことを大切に想い行動で示してくれるキャプテンの存在は、チームワークを築き上げる一助になったのだろう。
またキャプテン以外にも、バラエティを得意とする加藤史帆や渡邉美穂、富田鈴花といったメンバーらも忘れてはいけない。彼女たちは他のメンバーを引き立てたり、フォローに回り番組を面白くしたりする強さがある。チームワークの根底には、必ずグループを俯瞰して考える姿勢があるのだ。
日向坂46は、みな同じ方向を向いて手を取り合っているように見える。チーム全員で力合わせて坂を登っていきたいという気持ちと行動がしっかりと噛み合っている。それは、けやき坂46時代の苦悩や葛藤を共有したからこそのチームワークでもあるだろう。一人ひとりのひたむきさと強いチームワークがメンバーを輝かせ、番組では全員がフォーカスされる。だからこそ、私たちは彼女たちの魅力を分け隔てなく知ることができ、メンバー全員に魅了されてしまうのだ。
■ミキマキ
ゲームを趣味とするフリーライター。新作発売と同時に引きこもりとなる傾向がある。一つの作品をとことんやり込むのがモットーで、とくにマリオカート8デラックスは約3年間、腕を磨き続けている。ゲームの楽しさや作品の魅力を文章で伝えていきます。Twitter